第2話 異変

娘を起こす時間だ。もう高校3年

進路の事もあるのだから

自分で起きてほしい。学校に遅刻が

続くと、先生から私が怒られるのだ。

いつも思う、なぜ私?娘の責任でしょ

「あや!起きなさい」

返事はない。

チンっとトースターが鳴る。

開けると少し焦げたパンが出てきた。

お皿に乗せ、ジャムとマーガリンを

出し、机に乗っている、ゴミや

娘の教科書やらを端に雑に押して

お皿が置けるようにする。

反応がない娘にイラっとする。

「あや!!起きなさいって!!」

小さく「聞こえてるよ。うるさいな」

またその反応にイラッとくる。

「学校に遅れたらもうお小遣いなしだからね」

娘が眉間にシワを寄せながら出てきた。

学生服のままで寝たらしい、だらしない姿

頭とお腹を掻き、アクビしながら椅子に

腰掛ける。パンを一瞥するやいやな

「朝ご飯いらない」

頭に血が上る。なぜ私なんだ。

私は何を間違ってここに立っているのだ

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