第14話 地獄の庭

「どうだい?乗り心地は?」

「初めて乗りました。いいですね」

「だろう?少しドライブしていくかい?」

いや、そこまでじゃない。

「大丈夫です。ママが帰って

来る前に着きたいので。」

「そっか。」男は残念そうに

言いながらが、わざとらしく

「あっ!携帯忘れた!やべぇ」

男は急ブレーキ掛かける。

「携帯の中に免許証入ってるだわ。

一度、戻るね!ごめんね!」

「はぁ」私は少しダルくなった。

車が倉庫に戻るとパーティ会場

の倉庫だけ明かりが着いていた。

「どこに置いたっけな〜、悪いね、あやちゃん

も一緒に探してもらっていい?」

無下にもできず、車から降りて

先輩に着いていく。

中に入ると、先輩の友達はいなかった。

「たぶん、あやの座ってた辺り

にあるはずなんだけど、探してもらえる?

なんで自分でいかねぇのと思いながら

トボトボ歩いていく。

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