第34話 出口
あやは涙を流す。
今までずっと心の中で思っていたが、
言ってこなかった。
「あや生まれてきてくれて
ありがとう。大好きだよ」
あやが嗚咽を垂らす。
「あやが居るからママは
頑張れた。あやが居るから
生きようと思ったし、きっと
1人だったらここまで頑張れ
なかったと思う。あやごめんね。
母親らしいことできなくて、
いつも淋しい思いをさせて、
怒ってばかりで、あやには
いっぱい謝らないといけないね
あやは首を振る。
「私もごめんなさい」
「大好きだからね。今もだし、
これからも。
あやが無事で本当に良かった。」
何度も力強く抱きしめる。
倉庫の電気がつき、車の音がした
男達が帰ってきて、私達を見るなり
ヤバいと逃げ出した。
ちょうど携帯が鳴った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます