第27話 会議場
教室に着いたはいいものの
そこには相変わらず俺と同じくボッチを貫いている
高ノ宮の姿があった
「あ~え~と高ノ宮さん?」
「あ?なんだよ山崎」
こちらを見てはいないが
声で誰かを察知したようだ
「え~と昨日話していた件についてなんですが~」
「あ~ちょっと待て」
「あ、はい」
前からではあるが
高ノ宮は俺のゲーム機を持ち出すようになった
ここは一応学校であるのでゲーム機は禁止のはずなのだが
どうやら風紀委員や先生は高ノ宮にビビってしまっているようだ
「で?どうだったんだ?」
「え?あ、いいぞって言ってました」
「そうか」
一度視線をこちらに向けたかと思えば
またゲーム機に戻す
...
報告も終わったし
何かやること...
ないな
まだ授業も始まらないけど
やることないし座って本でも読むか
俺は高ノ宮の隣に座る
まぁ~自分の席なので仕方がないが
「あいつ高ノ宮さんの隣座ったぞ」
「根性あるな~あいつ」
何かひそひそ声が聞こえる
こちらにまで聞こえていたらひそひそではなくなるが
そんな声を無視し
鞄に入っているブックカバーがついた本を取り出す
「おい」
「あ!ひゃい!」
急に話しかけられたので
声が裏返ってしまった
「ここどうやって突破すんだよ」
「え?」
高ノ宮がやっていたのは
俺が一度クリアしたことのあるRPGゲーム
[P&Mクエスト]だ
まぁ~一見普通のRPGとそんなに変わらないゲームだが
このゲームの面白みは!...
長くなるから説明は省こう
「どこがわからないんですか?」
「このダンジョンの扉を開けるとこなんだが」
「あ~ここはUnlockの魔法を使うんですよ」
操作キャラのセレクト画面を開き
魔法一覧を押す
「あ~これか」
「それでその魔法を発動すると」
”扉が開きました”
「あ~あんがと」
高ノ宮はこちらを向いて
笑顔を見せる
「ゔっ!」
美少女の笑顔は陰キャには効くっ!
...本読むか
俺は残りの時間を本を読むにに費やした
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「きり~つ、礼!ありがとうございました!」
やっと学校が終わった
よし!じゃあ帰ってアニメでも!
「山崎くん。高ノ宮さん」
帰ろうとしたとき清楚系美少女こと明見日さんに
声を掛けられる
「どこに行くのですか?」
「え?いや~帰ろうと思いまして」
「あたしも」
明見日さんは頭に?マークを浮かべている
「会議。行きますよ?」
「「「「「「「「「「「「「 え? 」」」」」」」」」」」」」」」」」
俺と高ノ宮は口をそろえて間抜けな声を出した
「明見日さん?今日なんですか?」
「はい。たまたま会議の日付と重なっていまして」
おいおいまじかよ
奇跡なのかは知らないけど
要件が早く終わるならラッキーだ!
「わ、わかりました!高ノ宮さん!行きましょう」
「え?お、おい!あたしは行くとはいってな!」
「高ノ宮さん?行きますよ?」
俺は少し圧を加えた声で言う
「は、はい」
俺の珍しい態度に驚いているのかはわからないが
おとなしくなった
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「つきましたよ」
「ここが会議場ですか...」
それはもともとはどこかの文化部が使っていた
部室のようだ
「じゃあ入りましょうか」
「は、はい」
「...」
高ノ宮...
緊張しているのかまだ一言も発していない
てかなんで俺まで来てんだよ
そういえば俺呼ばれてないじゃん
今帰っても
「あ、あの~俺って来る意味ありました?」
「え?まぁ~そうですね~一応お願いします」
「あ、はい」
違うよ俺!
明見日さんも俺が来る意味聞いてるのに
お願いしますって!
まぁ~そこが推せるポイントなんだが
俺はなぜか心の中でも丸め込まれてしまった
「じゃあ」
そういうと明見日さんは扉を開ける
そこで俺の前に広がっていた光景は
「お!お疲れ~るみっち~」
「お疲れ様でぇ~す!明見日せんぱぁ~い!」
そこには大きな机の上に菓子を広げ
右手にはスマホ左手には菓子を持った
少し金髪が入ったギャルっぽい人と
スマホで自分を撮っている茶髪の人がいた
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朱華ナツメです(。・∀・)ノ
次は明見日sideです
そういえばsideシリーズって何個やったんでしょうか
まとめてみました
山崎 18話+これで1話=19話
明見日 4話
高ノ宮 4話
ですね
私も知らなかったんですが
明見日さんと高ノ宮さんって
sideストーリーの数
同じだったんですね
時期に加賀城もあるかもです
ないかも?しれないですけど
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