第26話 自分の行為の愚かさ

「ロマンか...」


あの時言われた言葉を思い返す


あの時も言ったがそんなのはラノベや漫画の世界であって

現実に存在しない


これはあくまでも自分の考えだが

現実は顔や地位で優劣が決まる


でもまぁ~

一度は誰だって夢見るもんだ


家の扉の鍵を開けながらそんなことを

考えていた


やっと家に帰ってこれた


それにしても今日はいろいろあった

加賀城と昼食を食べに行ったら

明見日さんと高ノ宮にあって


一緒に食べることになったのはいいけど


よくわからないけど

ごちゃごちゃしてたからなぁ~

空気になっていて正解だったわ


で、結局あの後

加賀城に予定にない買い物させられたりで...


疲れたわ~


そういえばあいつまだ帰ってないのか


あたりは音一つなく

聞こえるのは外からの子供の声だけ


こうしてみると

もうあいつと一緒に住んで

一週間か~


なぜかこの一週間は長く感じた


イベント起こりすぎだろ

まじで


まだ夜飯の時間じゃないし


...暇だなぁ~

俺は今、ソファーに座り

暇を持て余している


正直料理すんのはめんどくさいから

今日は出前を取ろうと思っている


基本的には金銭的に考えて自炊をするように考えているのだが

たまにこんな日もあっていいと思う


...うん!別に甘えてるわけじゃないし...


訂正

らくしたいだけ


そういえばここに住んでもう3年くらいか


あの時は一人暮らしなんてどうなるかと思っていたが

案外なんとかなっている


家族が恋しいとかではない


ただ本当に3年間も一人だったのか...


俺はふとあの時の言葉を思い出す


「山崎!なにやってんだよ!!」


「ほんっっっと~に気持ち悪い」


「お前がやったんだろ!なぁ!なんか言ってみろよ!」


...今までいろんなことがあった


俺は不幸体質なのかわからないが

あらゆる不幸が俺に降りかかる


そのせいなのかは分からないが

今まで人間関係がうまくいったことはほとんどない


今も仲良くしてくれているのは

加賀城、明見日さん

そして高校で友達になったやつら


やつらといっても三人程度だが

俺の陰キャときたら


でも仲良くしてくれているだけましか...


一時期はご飯もあまり喉を通らないときもあった


もうどうにでもなれと思ったときもあった


...本当に辛かった


俺はあの時あいつを許してよかったのだろうか


信頼できる相手


俺はあの時承諾したが

心のなかではまだ誰にも心を許してはないと思う


あの発言が嘘なのかと言われれば

別に嘘ではないと...思う


でもあの時の表情を見たら誰だって...


あ~やめやめ


もうそんなこと考えないって決めたんだよな


今のところ高校ではまだ問題起こしてないし

このままいけば何事もなく卒業できるはず


何事もなければ


---いまフラグ立てた気がする


「ただいまー」


玄関の方からこちらに近づいてくる同居人の声がする


「いや~今日は疲れたわ~」


「今日は出前だからなんか食べたいもの言ってくれ」


「じゃあ牛丼食べたい!」


「お前結構ガッツリ系のものいくよな」


こいつ顔は整っているのに

中身は不良少女のおっさんときたか


「てめぇ~今なんか失礼なこと考えてたよなぁ~?」


「考えてないからその物騒な拳はしまってください!!」


妙に勘だけはいいんだから


高ノ宮はぴくぴくと震えされる拳をしまい

こちらに問いかける


「そういえば明日から学校だよな?」


「ん?まぁ~そうですけど」


「そういえばあたし、なんか前に学校で学園アイドルトップ3っていうところの会議に参加しないかって言われたんだけど」


「が、学園アイドルトップ3!?」


「そ、そんなに声上げるとこなのか?」


「あ~すまん。それにしても学園アイドルトップ3か」


こいつが学園アイドルトップ3になったら明見日さんと同じ立場になるのか


「それで行くのか?」


「いや~今のところ考え中」


まてよ?

高ノ宮が学園アイドルトップ3になる

つまり

今の状況が改善されるかもしれない


「高ノ宮!それ行こう!」


高ノ宮の両手ギュっと握る


その行為に照れた様子を見せる


「え!?ちょ!本当に行くのか!?」


「お前の今の状況が改善されるかもしれんぞ!」


「そ、そうか...」


「おい高ノ宮?...あ。」


俺は高ノ宮の両手を握っていることに気づく


「そ、その~すまん」


「う、うん別に気にしてないから。うん。ほんとに」


高ノ宮敬語になってるし

いつものキャラから変わってるし


気まずい雰囲気が流れる


女性に対して加賀城みたいなことしてしまった


それにしてもあいつが殴ってこないのはまだ救いだった


それ以前にきもすぎたのが問題か


俺は今している自分の行為の愚かさに気づいた


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「私になにか用ですか?山崎くん」


「少し話があるからいい?」


「え!?あ!はい!」


明見日さん

なんだかソワソワしてる?


まぁ~今日は高ノ宮の件について

言うだけだしなぁ~


こんな言い方したのきもかったか?


今はまだ休み時間だし

今ここに加賀城がいるならまだしも

俺と二人きりのとこ見られると

明見日さんも嫌だろうし屋上行くか


明見日さんと人気のない屋上へ行く


「で!?話というのは!?」


「え?あ~実は...高ノ宮が学園アイドルトップ3の会議に呼ばれているんだ!」


「はい!よろし...え?」


「?」


明見日さん何か言いかけていたような?


聞き間違えか?


「えっと~もう一回言ってくれますか?」


「え?あ~うん。高ノ宮が学園アイドルトップ3の会議に呼ばれている」


明見日さんが聞き逃すなんて珍しいな


「へ~そうなんですか」


なぜか明見日さんの様子がおかしい気がする


まさか二人でいるところを誰かに見られ!


俺はあたりを見渡すが誰もいない


「で、それがどうしたのですか?」


「あ、え~とその会議に連れてやってほしいんですけど~無理ですか?」


ダメ元なのはわかってんだけどなぁ~


まぁ~無理だったらあきらめr


「いいですよ?」


「え?いいんですか!?」


明見日さんに詰め寄る


「へ!?は!はいぃぃ~」


あれ?明見日さんがなぜかショートしたような


俺はまた愚かな行為をしてしまったことに気づく


「あ。すみません!すみません!明見日さん!俺なんかがこんなに近くに!」


俺はまたやってしまった


「え!?いや別にそんなことは!」


「すみません!もう俺行くんで!」


俺は急いで屋上の扉をあけ階段を駆け下りる


本当におれはとんだ馬鹿だ!


俺なんかが明見日さんに最後タメ語で話してしまったし


明見日さんの顔が当たりそうになりくらいまで

近くに寄ってしまった!


昨日の俺といいどうしてしまったんだ!


これは明見日さんのために少し距離を置いた方がいいか?


まぁ~でも高ノ宮の事は頼めたし...


とりあえず高ノ宮に報告か


俺は教室へ向かった


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朱華ナツメです(。・∀・)ノ


前回の話なのですがもともと鬱展開多いやつを書こうと

思ってたんですよねぇ~


まぁ~例で言いたいのですが名前をあげていいのかわからないので

どんな感じのやつかというと


魔法少女の鬱展開多めのあれみたいなのです


あれみたいなのを書こうと思ってました


じゃあなぜこんな恋愛を書いたって?


...恋愛ものも好きだからです


ただそれだけです

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