第33話 地獄の再来の予感
「おい。あいつ知り合いなのかよ」
「ど~ゆ~関係なんだよ」
という声が飛び交っている
「ひ、久しぶりですね...玖宮さん」
「変わったね!山崎くん!高校デビュー?」
「別に...そんなんじゃないですけど」
俺はこの女には一番会いたくなかった
「なんか冷たくない!?」
「そ、そうですかね...」
なぜならこの女は...
「まぁ~小学校でいろいろあったもんね~!」
「そうですね...」
あの時俺を騙した張本人だからだ
「あ、もうすぐ時間だ!じゃあ席座るから!後、1年とちょっとだけでよろしくね!」
「う、うん...」
彼女がそう言った後、5時間目が始まった
そして最後の授業が終了し、生徒はわらわらと帰っていく
そして山崎自身も帰るとこであった
「山崎くん!ちょっと残ってくれない?久しぶりに一緒に話したいし!」
その言葉は早く帰りたいという少年の足を止めるのには十分だった
「...まぁ~いいですけど」
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そうして次第に時間が過ぎていき、山崎と玖宮以外の生徒が帰っていった
「全員帰りましたよ...で、話ってなんですか?」
「う~んそれはね~!」
背を向けていた彼女はこちらに軽いステップでクルッと向き、こう答えた
「君と仲良くしたいからだよ!」
「仲良くって...今更ですか?」
山崎は少し不満そうな態度で答える
「うん!あの時はあんなことがあったからね!」
彼女の悪気のない態度が彼を余計にイラつかせる
「...っ!それはお前が...!」
「確かにあの時は悪かったけどさ!私も今は悪いと思ってるし...許してくんない?」
「...俺は絶対にお前を許さない。あのせいで俺が中学でどうなったか知らないだろ」
「だから謝ってんじゃん!も~ケチだな~」
彼女とまともにやり合ってはいけない。山崎にはそう感じていた
「あ~もう!俺帰るわ!」
「ちょっと待ってよ~山崎くんと仲直りしたいからいい案持ってきたんだよ?」
彼はイラついてはいたが、その言葉で足を止めた
「...一応聞くよ。案ってなに?」
「私と一週間恋人になれる権利をあげるよ!」
正直話を聞いて損した...
「あ~やってらんないですよ。そんなしょうもない事言うから少し落ち着いちゃいましたよ」
その言葉に彼女は驚きを隠せないようだった
「え、え~!興味ないの!?私とデートできる権利だよ!?こんなの一部の男子しか与えらんないんだよ!?」
「そんなの興味ないんで帰らせてもらいます」
彼は冷静になり、颯爽と教室を出て行った
教室には残されたのは玖宮ただ一人
「...ふ~ん私にそんなことするんだ」
彼女はそう、小声でつぶやいた
............
そして次の日を迎えた
山崎はいつも通り起きて...とはいかず、まさかの寝坊
それに合わせて高ノ宮も寝坊する形となった
全力ダッシュをかまし、なんとか教室にたどりつく
その教室のドアを開けると、それは異様な光景であった
泣いている玖宮
玖宮を慰めていたが
山崎が入ってくるとそれに合わせて山崎をにらみつける生徒
それに合わせてこちらに歩いてくる加賀城
それを見ただけで山崎はすべてを察した
まったくこれは...やられたな
加賀城は山崎に詰め寄り、山崎の襟をつかみ上げた
「お前玖宮さんになにしたんや!」
「な、なんだよ急に...俺はなんもやってないですよ」
何かやったと言われてもこちらには心当たりがない
「お前しらばっくれるてるんじゃないぞ!お前がやったのは分かってるんや!」
加賀城が締め上げる力はどんどんと強くなっていく
「何を俺がやったのかはしれませんが...そういわれることをした覚えはありません」
そう言うと加賀城は山崎を離し、怯える表情を見せた
離されるとは思っていなかった山崎はその反動で尻餅を着いた
「お、お前...本当にやばいやつなんやな」
「いよいよ語彙力まで失なったか。この色ボケ鈍感主人公が」
嫌味を吐き捨てえる返答をした
「ま、待ってください...私は山崎くんがそんなことするようには思えません」
そこへ仲介に入ったのは天使である明見日であった
「明見日さん!なんでこんなやつの味方するんや!さっきの話聞いてたやろ!」
どうやら明見日さんも何かの話を聞いているようだった
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朱華ナツメです(。・∀・)ノ
第2話のことなんですけど
わかんない人はいいです
中学3年でこの女が登場してることになってますが...
あれ小学6年生のつもりでした
メモはちゃんと書いてるでんすけどね...
これは大きな訂正なので言って起きました
まぁ~言っちゃうとこのまま間違えてるとストーリーに影響しちゃうんですよね
だから訂正しました
本当に申し訳ございません...( _ _)ノ
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