第34話 嘘と公平

俺は今、絶体絶命の大ピンチである。


「聞いてはいましたが...玖宮さんがそう言っているだけ証拠がありませんよね?」


「玖宮さんがそう言っているだけで立派な証拠やろ!!」


加賀城と明見日が口論をしている。

それは今まで誰も見たことがない光景であった


山崎は正直何が何だか分からない状況である


「とりあえず俺が何をやったか教えてくれますか」


山崎は口論する二人に割って入る


「...お前見損なったで!中学生の時も問題起こしたくせして」


「...」


加賀城こいつはどうやら俺の触れてはいけないラインを踏んでしまったようだ


山崎はその発言をされ、ついに堪忍袋が切れてしまい、加賀城に詰め寄ろ宇とした時

山崎の後ろで机をドンっ!と叩く音がした


その音を聞き、一斉にその音がする方へ視線を合わした


「...とりあえずあたしも山崎を分かってないし、何が起きたか話してくんねぇかな」


その圧倒的な威圧感でクラス全体がこうちゃく状態となった


そして加賀城がしぶしぶ説明する事となった


「俺が学校に来たときはもうすでに玖宮さんは泣いてたんや...で、話を聞いてみたら山崎が昨日、玖宮さんと二人で残った時に”過去の事でいろいろ言われて、謝ったけど許してもらえなくて、そのことを言ってやる”って脅されたとゆうんや」


なるほど、リアルと嘘を混ぜるタイプの人間か。

リアルは昨日玖宮さんと話したことと、過去の事は本当にあったという事

嘘はその件で俺が脅したことだ


「確かに俺は昨日、玖宮さんと話したが脅したりなんかしてないですよ」


山崎は事実なことを述べているだけなので強気な態度で出る


それがどうやら加賀城は気に入らないようだ


「じゃあ昨日は何話してん!言ってみいや!」


「いいですけど...それはみんなの玖宮さんのイメージが壊れてしまうけどいいんですか」


俺は玖宮に向けて言ったつもりだったが、それを加賀城が「ええよ!言ってみぃ!」と言った


この際、どちらが返答しようと言うつもりではあったので構わないのだが


「じゃあ話しますよ...昨日玖宮さんと俺は小学生の時に起きた事件の事について話しました。で、そのことについて謝りたいって言うのかと思ったら、”あの時のお詫びに一週間恋人になったあげるよ”とか言われまして、バカバカしいと思いそのまま帰った...という感じです」


まぁ~こいつらは信じてないだろう...と思いその彼らの様子を観察する


案の定、未だに俺に疑いの目を向けているやつらばっかりだ


信じてくれているのは明見日さんだけだ...高ノ宮は分からん


「これが事実ですよ。どうせ信じてないでしょうけど」


俺が呆れた様子を見せると、加賀城は一度時計を確認し、取り巻きのやつらや、それを見ていた他クラスの生徒を帰らせ、うちのクラスの生徒も椅子に座らせた


今は8時39分、あと一分で先生が来る


そうなると玖宮を見て何もなければいいが...


そして時計の針が40分ジャストになった時、先生がドアを開け入ってくる。


「皆席に座れ...今日はどうしたんだ?槍でも降るのか?」


どうせなら槍が降っているところも見たいわけだが、そんなことよりも大事なことがるだろ


「まぁ~そんな冗談を言っていたいところなんだが...」


先生は未だ泣いているように見えている玖宮を視線に入れる

そしてため息を一つ吐き、教卓を両手の手の平でドンっと叩く


「これはどういう事か...説明してもらおうか」


先生はいつも穏やかだが、今日は空気が一変して何かに押しつぶされそうな空気となる。

だってそれは俺もこれに関わっているからだ


先生がそう言うと、俺の斜め前に座っている加賀城が状況説明し始めた

加賀城の説明は的確で、俺が言ったこともすべて言ってくれたが、俺が悪人と捉えられるような発言もしていた。


「で...それは本当なのか。山崎」


まぁ~間違っていない説明ではあったので俺はうなずくしかなかった

しかしどうも俺が悪人として捉えられるのはこちらとしても鬱念とするので

ここは言いたいことは言わなければいけない


「まぁ~でも加賀城さんの説明は大体あってますが、どうにもその説明の中には私的な発言も入っていたのでそこは訂正して頂きたいです」


あえて丁寧に言ったが、要約すると「この鈍感野郎は哀れなヒロインの正義の味方面してるのですが、それは間違いです」ということだ。

...余計に分かりにくくなった気がする


先生はあくまで、公平な存在としてこの場にいるのでなんとも言えなそうな顔をしていた。


すぐ呼び出す先生ではなく、理解がある人で助かったと

山崎は心の中で安堵した


「とりあえず...話を聞きたいので、加賀城らへんの人と玖宮。放課後来い。」


そう言うと加賀城も渋々ではあるが納得したようだ

玖宮は未だ隣の山田に慰めてもらっている。

何を慰めてもらってるんだよ...


その後、先生の雑談が入り、時間が過ぎ

いつしか学校の今日が終わった。


生徒が帰宅の準備をしているさ中、加賀城、俺、明見日、高ノ宮、玖宮は会議室で話をすることとなった。


「で、先生はまったく話が見えていないんだが...玖宮を泣かしたのは山崎。しかし山崎は泣いた理由は間違っていると言っている。これでいいんだな」


先生もじゃっかんあきれ顔だ。

なんせもうこの話をして15分は立ったと思うのだが...一行に進んでいない

未だ無口な玖宮は置いとき、加賀城は俺を責め立て、明見日さんはなぜか俺を庇い

高ノ宮はそれを眺めているだけ。


これは早くにも帰れそうにないな

癖で貧乏揺すりをしてしまっている山崎はそう思っていた。


------------------------------------------------------------------------------------------------

朱華ナツメです(。・∀・)ノ


今回は短めの一話だけです...


いろいろありまして...(ただ何も思いつかなかっただけです)


すみません<(_ _)>


後思ったんですけど...山崎はいじめ関係多くね?って思いました。


書いてるのは私なんですけどね。

リアルっぽくてリアルではなさそうみたいな(何言ってんだこいつ)


さすがにこんな人生歩んだら病みます。

作者は病んだ経験あるのでこれが反映されているのかもしれません。

重たい話ですみません...


※この作者の一口?コメントは消すかもしれません。不快な思いする方がいるかもしれないですし、深夜テンションで書いているだけなので。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

遠からず近からず 朱華 ナツメ @20241110

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ