第21話 いつもとは違う日常はまれに害となる

結局一睡も出来なかった


もう二度とあんなテストなんて受けない

そう俺は心の中で誓った


今は5時半

いつもよりかは早起きだ


まぁ~寝てないだけではあるが


俺は隣で寝ている天使(中身は悪魔)を起こさないようにして

ベットから出る


...朝飯でも作るか


台所へ向かい

冷蔵庫の中を確認する


ベーコンと卵のストックは十分ある


パンもまだあるし

しばらく朝食の買い出しはしなくてすみそうだ


あいつがご飯派じゃなければだけど


あいつのためにわざわざ朝飯のメニューを

変えてやる気にはならんが


後で聞いてみることにするか


...


朝食が出来上がったところで目覚ましが鳴る


もう6時か


ベットのほうを見てみるが

高ノ宮は熟睡しているように見えた


気持ちよさそうに寝やがって

ドキドキしすぎて寝れなかった

俺の身にもなれよ


若干のイラつきを覚えながら

俺は台所戻る


「ん~~うふぁぁぁ~~~」


俺はそんな間抜けた声が朝早くに

聞けるとは思えなかった


「...お前今日は起きんの早いな」


「ん?あ~まぁな」


「とりあえず飯作ってるから着替えたら食え」


「あいあい」


早く朝食を食べることを促す


あれ?

そういえばあいつの下着

洗濯したまんまだったよな...


「な、なぁ~高ノ宮さん?」


俺は制服を持って脱衣所に向かう高ノ宮を止める


「あ?」


「下着...洗濯したまんまだったよな...」


「!!!!」


高ノ宮は慌てて脱衣所にある洗濯機のところまで行く


そして少し顔が引きつった高ノ宮が戻ってくる


俺は勇気を振り絞り質問する


「で...どうだったか...」


高ノ宮は無言で顔を横に振る


「このまま行くってのは...さすがにやめといたほうがいいな...」


高ノ宮は静かにうなずく


「...この時間帯って下着ショップ開いてたっけ?」


「...ちょっと...待って」


そういうと学校鞄の中からスマホを取り出す


しばらく待っているとさっきまで

シラけていた顔が

どんどんと明るくなる


「一軒だけあるな」


「場所は?」


高ノ宮は少し溜める


「走って30分ってとこだ」


「学校には間に合えそうだな...急いで食うぞ」


「とりま着替えるわ」


高ノ宮が着替えている間に

俺は飯を食べ始める


.............................................................................


今は6時50分

本来なら今

俺は制服に着替え

学校に行く準備をしている


本来なら...


しかし俺が今いるのは


そう...下着ショップの前である


高ノ宮の身体能力がバケモンであったため


20分ぐらいでついたのである


俺も男として負けられないと思い

全力で走ったが結局勝てなかった


あいつ...ワンチャン加賀城とやり合えるレベルだったな


うちの...2年1組の...この学校のハーレム鈍感系主人公こと

加賀城は

体育祭やスポーツ関係の事に関しては

プロにも対等に張り合えるレベルで


そっちの世界の人たちから何度か声を

掛けられているらしい


しかしあいつは「今の高校生活を楽しみたいので」と

言ってきっぱりとお断りしている


どんだけ主人公すればあいつは気が済むんだよ


俺はそう感じていた


「ありがとございましたぁ~」


後ろからそう声が聞こえる


「終わったぞ~」


「時間がないから走っていくぞ」


「うし!行くか!」


高ノ宮は鞄に買った袋を詰め込みながら

走り出す


...相変わらずバケモンだな


...................................................


今は7時40分


下着ショップが反対方向だったため少し時間が

かかってしまった


教室に入ると


いつもは明見日さんしかいない教室が

賑やかとなっている


これには二つの理由がある


一つは俺が遅くなったこと


そして二つ目は


「高ノ宮さんって言うんだろ?ちょっとラーミン交換しない?」


なんだかこの声は聴いたことがある


えっとたしか...


「俺、宮島って言うんだけどさ~あんたみたいな人タイプなんだよね」


「...」


うっっっっっわっ

典型的なチャラ男だ

しかも俺の席座ってるし


鞄を置きに行くことすらできない


しかしこの状況を打破できそうな

加賀城は時間的にまだこない


どうすれば...


「なぁ~さっきからなんで黙ってるん?とりあえずラーミンだけ教えてや」


「...」


「そんな態度でいいんか?俺一応学園アイドルトップ3の一人やで?」


学園アイドルトップ3?


えっと

あ~~~!!!

男子のほうでそんな奴いたな


どうりで自分に自信があるわけだ


「明見日さんも教えてくれてもよくない?」


「...結構です」


「じゃあ高ノ宮さんは?」


「結構です」


高ノ宮のほうは食い気味で言う


明見日さんも若干あきれている様子だからなぁ~


俺がどうにかするわけには


時計を見てもまだ8時

まだあいつが来るまで30分もある


主人公補正でなんとか早く来てくれないかな


俺はこの状況をどうすることもできないまま


扉の前で立ち尽くしていた


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朱華ナツメです(。・∀・)ノ

次は明見日side

です


今回宮島というやつがいましたよね?


そいつに関して簡単な情報を載せときます


宮島みやじままこと


身長175

金髪

超陽キャ


自分では学園アイドルトップ3(女子の方)は

俺にかかれば簡単に堕とせる

と言っているが

実際は学園アイドルトップ3に苦手意識されている


綾瀬月姫と似ている匂いがするが

どうやら陽キャのなかでも

カースト制度があるらしく


その中でも綾瀬はトップ


宮島は中間層らしい

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