第12話 BAD END...?

「た...高ノ宮さん?今なんと?」


予想外の人から

予想外の言葉が出る


「だ・か・ら!あたしが一緒に行ったあげるって言ってんの!」


た、高ノ宮さん

何がしたいの?


「だってほら...一人で行くのは危ないと思うし」


...?


以外にこいつ優しい?


「ま、まぁ~そっちのほうがありがたいけど...」


正直

なぜ一緒に来るかは謎だが

そっちのほうがありがたいしなぁ~


「いえ...それはいけませんね」


「明見日さん?」


「もう次の授業の時間も迫ってきてますし、早く戻ったほうがいいと思いますよ」


明見日さん


目が笑ってないよ

怖いよ


そんなに俺を一人で行かせたいのか?


まさか...


さっきの事(トイレ吐き事件)への復讐⁉


まずいな...


これは何が何でも

高ノ宮ルートにしないと

BADENDになるぞ


「あ...いやでも高ノ宮さんがついてきてくれるとありがたいなぁ~...なんて」


やべ...


これはセクハラ発言だったか?


『『『『『『『『『『………………………………………』』』』』』』』』』』』


ほらやっぱり!


この沈黙こえーよ!


誰かなんか言ってくれよ!


加賀城のほうに目を向ける


そこにはこっちを見て呆然とする加賀城がいた


加賀城ですらこの反応か


一応アイコンタクトでもしてみるか


加賀城にアイコンタクトをする


アイコンタクトを受け取り

なにかひらめいた様子をする加賀城がいる


「そ...そ~や!それやったら俺が行くわ~」


!!


ナイスだ!加賀城!


「え?なんで加賀城さんが行くのですか?加賀城さんが行く必要なんてありませんよね?」


明見日の声のトーンが一段...いや二段?くらい下がる


「いやほらな?高ノ宮はまだ授業とか何かの手続きとかあるやろ~し、明見日は2授業連続休みはさすがに悪いやろ!」


流石だ加賀城きゅ~~~~~ん!


「俺は加賀城の病院の付き添いって言えばなんとかなるやろうし!」


苦しい言い訳だけど行けるだろ!


「まぁ~そうだな俺は加賀城と行くよ」


これで完璧だろ!


心の中で決まったと思い


膝の上で石化している塩瀬をベットからおろし


自分もベットから降りようとする


「そうですね...じゃあ3人で行きましょうか」


...その言葉が来るとは思ってなかった


「別に2人と3人では変わりませんよね?」


目のハイライトが消え

顔も作り笑いとしか思えない顔


...これはBAD ENDかな


覚悟を決めるか


「そ、そうだな。加賀城もそう思うよな!」


加賀城も俺の顔を見て何かを理解したようだ


「あ~そやな~!じゃ、じゃあ~3人で行こか~」


「じゃああたしも行っていいわけ?」


た、高ノ宮さん!!


...ナイスです。


「なんであなたも来るのですか?」


や、やばい


この状態の明見日を止められるやつは!

...いないな


「加賀城さんは仕方ないですが、高ノ宮さんまでくる必要ってないですよね?」


「それはそうだけど...」


「じゃあなんであなたも来るのですか?」


「それは...」


くそっ!


4人もいれば俺のBAD ENDが避けられるかもしれなのに!


頼む!

高ノ宮も一緒に来てくれ!


...なんて言えないよな~


加賀城なら...


加賀城のほうをみると

明見日の怖さのあまり

縮こまっていた


「じゃあ時間もないですし、3人で行きましょうか」


「わ、分かった」


「そ、そやな~行こ~か」


もうだめだな


今からどんな罰を受けるんだろ


最低でも学校にはこれなくなるか?


いやでも...


「ま、待ってよ!」


「おや?高ノ宮さん。まだ何か?」


「これから二人を連れ出して何するつもり?」


「何って...病院へ行くだけですけど」


「本当は違うんだろ⁉」


高ノ宮が吠えた


それはトラを前にしても

後ろに下がらない一匹の狼のようであった


「なぜそう思うのですか」


「だってほら、あの二人怯えてんだろ」


明見日はこちらを向き少し心配そうな表情で

訪ねてくる 


「そ、それは本当ですか?山崎くん」


...どうする


ここで怖いといったら4人にはなるが後が怖い


違うといったら

ここでBAD END確定だ


そこで俺が出す答えは


「お...ぼくは4人で行きたいかな?」


答え方が違う!


なにが

4人で行きたいかな?

だっ!


これはどうしようか


明見日もなぜか固まってるし


「そ、そうですね~。じゃあ4人で行きましょうか」


明見日さん顔引きつってるよ!


とりあえずBAD ENDは避けられたが...


あ、明見日さん。


本当にすんませんでしたっっっっっっ!!!!!


俺は明見日に二度も泥を塗ってしまった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


朱華ナツメです(^▽^)/


次は明見日side

です!


多くてごめんね(´;ω;`)


明見日の気持ちも書きながら

話を進めたのよ~~~


ご理解よろしくお願いします。


いずれは

高ノ宮partとか

加賀城partとかも

作るかもだから

よろしく(*'▽')

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