第16話 今日も山崎は孤独な一人歩きをする

診断も無事終わり


とりあえず俺は帰宅


加賀城や明見日さん、高ノ宮さんは学校へ

戻ることとなった


明見日さんは"一人で帰れますか?私がついていきましょうか?"と

言っていたが

まだ俺のBAD ENDルートを回避できていないかもしれないので

丁重にお断りした


今はまだ11時半ぐらい


帰り道にある

商店街のパン屋からは

とても香ばしい匂いがする


そんな匂いにつられそうになるが


本来の目的

家に帰るということを

思い出し


止めていた足を

また、動かし始める


商店街を抜け

家の近くの公園が見える


...そういえばここで高ノ宮さんと出会ったんだよな~


あの時の高ノ宮は少しぴりついていた


寝起きだからかな?と思っていたが


それにしては落ち着きがなかった


なにかに備えてるような感じだった


まぁ~別にそんなことどうでもいい


...家の前についた


考え事をしていたら


気づいたらもうすでに目的地に

ついていたなんて

よくあることだ


俺はドアのカギを開け

家の中に入る


...散らかっている


片付けが嫌いなこともあり


あまり片付けをしようと思わないが


そんな俺でも片付けをしようと

思えるほどの汚さだ


床には脱ぎ散らかされた服や

たたまれていない布団


一つしかない机の上には


漫画だの目覚まし時計だの


後で片付けようと

思っていたもの

が積み上げられている


これは気合をいれて片付けTIMEだな


...........................................................................................................................................


不器用なりにも片付けた


時計は12時半


そろそろ飯を食べる時間だ


冷蔵庫を開いてみるが

なにもない


そういえばこの家に初めて(1日前)

高ノ宮さんが来たときも


冷蔵庫になにもなかったんだっけ


そういえば俺はあの時

煩悩しかなかったよな~


風呂覗きたいとか

寝顔写真とりたいとか


もしかしたら

これからは一緒に住むことになるかもだし

そんな煩悩を捨てていこう


俺はそんなことを考えながら


冷蔵庫を閉め

冷凍庫を開ける


...こっちもろくなものがない


しかたない


買い物いくかぁ~


私服に着替え


鞄に財布とスマホを入れ


家を出る


もちろんカギを閉めたかのチェックは

二回ほど繰り返した


やっぱ買い物するなら商店街だよな


商店街の入り口?と呼ばれる

アーチの前にいる


12時ということもあって


飯を食べるとこが

どこも混んでいる


どこかで食べてから

買い物するか


この商店街に行き始めて

早や2年


俺はこの商店街を知り尽くしている


今はラーメンを食べたい気分だ


しかしこの商店街にはラーメン屋が3件もある


しかしこの3件のラーメン屋


どれも美味い!!


俺が悩んだ末

決めたのは


そう!

この中から熱気がやばいラーメン屋だ


ここは

こってり系のラーメン屋だ


しかし途中で飽きない

こってりさ


俺は店の中に入る


「いらっさいまs...お!坊ちゃんか!」


「だからもう坊ちゃんと呼ばれるとしじゃね~よ」


ここの店主とは

長い付き合いだ


というかここの商店街のみんなとは


もうすでに顔見知りだ


だが俺はここのラーメン屋とは

特に長い付き合いだ


なぜなら俺はラーメン屋のなかで


ここが一番おいしいと

思っているからだ


「坊ちゃん!いつものかい?」


「まぁ~それで」


ここは50代の男店主が一人でやっている


カウンター席しかなく


それも座れるとこが5個


今は4席埋まっているので


残り一席だ


「今日は空いてますね」


「まぁ~このところ都市開発?とかいうもんがあって、おいしいラーメン屋がぎょうさんできて来とんのよ」


ここら辺では最近都市開発というものが進んできている


そのせいで商店街が潰されて

大きなスーパーやコンビニが出来たり


どこかわからないとこからやってきた

料理店が多くなってきている


「その都市開発のせいでうちも商売あがったりよ」


「あんたのラーメンはどこよりもうまいから大丈夫だよ」


「俺を泣かせに来よって...煮卵一つ付けたる」


店主も涙もろいなぁ~


俺は煮卵とチャーシュー2枚と刻みネギがはいった


ラーメンをいただく


...やっぱりここのラーメンはいつ食べても

美味いや


食べ終えたころには時計はもう1時を回っていた


俺は支払いを終えこの店を後にする


今日はカレーライスを作ろうと思う


なぜなら作るのが簡単で

長く保存できて

おいしいからだ


二人分になったとはいえ


カレーならそんなことも気にする必要はない


俺はまず野菜を買いに八百屋へ行く


「お!坊ちゃんじゃないか!どう?肉買っていかない?」


「ちょうどお肉も欲しかったのでお願いします」


今日はカレーなので鶏肉がいる


うちは絶対鶏肉だ

牛肉ではない


高すぎる


「何にするんだい?」


「じゃあ鶏もも肉を300gほど」


「じゃあ370円だね」


相変わらず安い


普通は300gなんて400円ぐらいする


「ついでにコロッケのおまけしたあげるよ」


「ありがとうございます!!」


「いいってことよ!」


ここの精肉店は30代の店主だ


俺はこの人しか知らないが

4年前ぐらいはおじいちゃんがやっていたらしい


そのおじいちゃんが亡くなって後を引き継ぐことと

なったらしい


俺は目的地の八百屋へ向かう


「あら!坊ちゃんじゃない!」


「ご無沙汰しております」


「今日は何買っていくの?」


「じゃあジャガイモ4個入を二袋と人参4個入を二袋と玉ねぎ4個入を二袋で」


「はいよ!じゃあおまけの大根!」


正直大根はいらんのだが

もらっておこう


「ありがとうございます!」


ここの店主は40代のおばさんだ


夫は農家で

夫が作った野菜を

ここで卸売りをしている


「じゃあ合計で2000円だね」


ここも安い

全部8個ずつ買っているのにこの値段だ


お会計をすませ家に向かう


...そうだ!最後にあそこ寄っていこう


俺は商店街の右の真ん中ぐらいにある


本屋に入る


ここは老舗本屋だから

正直ジャ〇プとかワンピ〇ス

とかの最新刊とかが

来るのが遅い


だがここには古いけど

よい漫画とかもある


俺のおすすめはこ〇亀だ


分かる人にはわかる


俺あのまだ読んでない巻を探す


「あ、あの!...なにか...お探しですか?」


声のする方向へ顔を向ける


そこには眼鏡をかけた

高校生ぐらいの女性が立っていた


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どうも朱華ナツメです!(。・∀・)ノ


今回はなんか変なパートです


ただただ山崎が商店街を歩くだけのパートです


この良さがわかる人にはわかるはず!!

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