第7話 学園のアイドルトップ3の危機

…………


今、この教室には

俺、明見日、高ノ宮がいる


席は俺が右端の後ろ

明見日が俺の前

高ノ宮は俺の隣...らしい


ちなみに加賀城は明見日の隣だ


加賀城は明見日が隣と聞くと

喜びすぎて

夢じゃないか確かめるために

自分の頬をビンタしていたのを

覚えている


明見日も少し顔が緩んでいた


そんなに加賀城と隣が嬉しいのかなぁ~


加賀城の隣を狙っている女子は

多いもんなぁ~


加賀城ってイケメンで人気だし


明見日さんは美人だし


本当にお似合いだよな


………


会話が一切ない


これってさぁ~


気まずっ!!!


え?

なんで誰の喋ろうとしないの?


高ノ宮は俺の家のwontendo Switchをしているし


てかゲーム機を勝手に持ち出すなよ 


明見日はずっと高ノ宮のこと睨んでるし


そんなに高ノ宮が気にいらないか⁉


たしかに急に来た


見た目はいいけど

中身はあれだもんな⁉


ほんとごめんな

明見日、高ノ宮。


………


ぞろぞろと生徒がやってくる


そして高ノ宮を見るたびに


モブA「おい誰だよあの美人は」


モブB「いたかあんなやつ」


などの声が聞こえてくる


モブC「ワンチャントップ3より美人なんじゃないか」


モブA「顔だけみりゃあんな美人他にいねーぞ」    


そううちの学校には

学園アイドルトップ3というものが

存在する


一人目


2年1組

明日見 瑠美


俺の幼馴染


学園一の才女で

容姿端麗 品性があり

スタイルがよく

誰にでも優しい


陽キャ 陰キャ

どちらからも支持されている


学園アイドルトップとも言われている


2年2組


あや


ギャルだ

そうギャルだ


こちらも容姿がいい

勉強はダメダメだが

運動神経抜群で

スポーツ推薦が決まっているらしい

スタイルは

...なんというか


まぁ~いろいろとデカい‼


...理解してくれ


陽キャから支持を集めている


最後


1年3組


ひなもも


ぶりっこ系キャラだ


自分の顔に自信があり

私が学園アイドルのトップだと

ほざいている


顔は美人というより可愛い系だ


先輩や同級生にデレデレしているせいか

同級生の女子から嫌われている


スタイルは

...1年だしこれからの成長に期待


成績は中の下くらい

スポーツはダメダメというわけではないが

得意ではない


陰キャからの圧倒的な支持を得ている


以上


こんなものだろうか


そういえば


元は学園アイドルトップ4だったらしい


しかし今はトップ3だ


これには理由がある


学園アイドル


残りの1人


3年5組


かぎみやこの


本当はこの人がトップだったらしい


スポーツ万能

成績優秀

………


まぁ他のことに関してもトップクラスの人だった


しかしこの人はトップから陥落することになった


それは...


誰かと付き合っている事が発覚したからだ


そう


学園アイドルはみんなのアイドルであって

誰かのものではないという風潮がある


酷い風潮だとは思う


しかしその事が発覚してしまった


そしてその人は学園アイドルを下ろされる事となった


だから学園アイドルの人は誰とも付き合わない


現に今の学園アイドルトップ3は

誰かと付き合っているという噂を聞いたことはない


ちなみに男子の学園アイドルもあって

2年1組加賀城

2年4組宮島

3年1組杉山


そんなことを考えているうちに

朝礼開始まであと10分になっていた


今は8時30分

ほとんどの生徒が

登校をすまし

朝礼まで教室で過ごす頃合いだろう


しかし今日は違った


2年1組に美女がいると聞きつけた人たちが教室の前に

群がっている


そんなことを気にせずwontendo Switchをする高ノ宮


そうしていると


「なにごとや」


この声はまさかっ!


「ちょっと通るで」


人ごみの中からこちらに向かって

こようとする人影が見える


まさかまさかまさかっ!


「おっ出れた。おはよう山崎」


「おはよう。加賀城」


加賀城様きたーーーーー!!


この俺がいたら気まずい雰囲気を

すべて打ち消してくれる男

来たーーーーーーー!


「って誰やその美人は!」


「おはようございます。加賀城さん。この人は高ノ宮さんといって今日からここのクラスで授業を受ける人ですよ。」


「ほんまか明見日⁉」


加賀城は大きな声で言う


「ええ本当ですよ。加賀城さん。」


明見日は落ち着いた口調で言う


「まじか~俺もついてんな!こんな美人が近くに二人もおるなんて」


加賀城はすかさず高ノ宮の隣に行く


そして高ノ宮に話かける


「なぁ~高ノ宮さんってゆうんやろ?俺、加賀城斗とう。席近いんし仲良くしよな」


...


高ノ宮の反応がない


??


俺は高ノ宮に小声で尋ねる


「どうした高ノ宮」


「...こいつ...慣れ慣れしく話かけてきやがって。ちょっとのしていいか?」


女子とは思えない発言だ


「だめですよ!!加賀城は悪気があっていってるわけではないですし、これも学校での人間関係をうまくいかせる第一歩です!何か反応してみてください!」


高ノ宮は加賀城と目を合わせ


wontendo Switchを机の上に置き言う


「あ、あのあた...あたした...高ノ宮雫しずくで...です。よろ...しく」


こいつびびりすぎだろ~~~!!!!


なにがあ、あたした...高ノ宮雫で...です。だっ!


これは加賀城どうでるかだな


加賀城は高ノ宮の手を握る


「こちらこそよろしくな!」


で...でたーーーーーーー!!

加賀城の手を握り挨拶するやつーーーーーー!!


これで落ちなかった女子はいないと言う


さぁ~高ノ宮はどうだ!!


高ノ宮の顔を見てみる


顔が青ざめている


これは...


き、きいていないーーーーーー!!


加賀城の手を握るやつは無効というのかーーーーー!!


これは波乱の展開だーーーー!!


俺は心の中で一人実況していた

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