第5話 幼馴染はどこから一緒とは明確に決まっていない

次の日 6月1日


いつも通り

午前6時にベットから出て、顔を洗い

朝食の準備をし

7時までに用意を済ませ

7時15分に家を出る


これが俺のいつものルーティーンだ


ただ今日から変わってくる


午前6時


目覚ましのアラームが鳴る


俺はいつも通り目覚ましに手を置く


...


??


あれ? ないぞ?


たしか...昨日...目覚まし時計は...


まだ意識がはっきりとしない中


昨日の記憶を絞り出す


!!


そうだ!!思い出した!!


俺、昨日女性を家に招いて、泊めたんだったわ~


??


待てよ...泊めた?


俺は昨日のことを思い出し


勢いよく布団から飛び出す


そして横にあるベットを見る


そこにはまるで天使のような寝顔をした美しい女性が横たわっていた


...寝てれば天使なんだけどな


6時15分


時間になっても止められないと

10分ごとに鳴る目覚まし時計の電源を切る

また寝るときに電源を入れればいいのだ


6時20分


朝食の準備


彼女を起こすのは後でいい


...起きたらめんどくさそうだもんな


6時30分


彼女を起こし

俺はパンとしっかり焼いた(少し焦げ目がつく位の)ベーコンと目玉焼きのセットを皿に盛り付けたものを2個用意する。


彼女こと高ノ宮は(カノジョではない)寝起きは機嫌が悪い

それにこんな時間に起きるのは初めてらしく

特に機嫌が悪かった


6時50分


洗い物を済ませ

制服に着替える


高ノ宮も制服を持っているため

それに着替えてもらう


今日は気合を入れてもらわないといけない


なぜなら高ノ宮にとって初の教室だからだ


6時15分


いよいよ出発だ


なんかこっちまで緊張してきましたよ


俺たちは(俺だけかもしれないが)わくわく、半ば緊張しながら

家を飛び出した



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


家はマンションなんで俺が女性と家から出てくるのを見られる心配はなし


ここが一番ドキドキする


しかし一緒に登校するのもあれなので

こっちが先に出発し、10分後に高ノ宮も出発という形になった


「高ノ宮は教室に入る心の準備はできたか」


「そんなの出来てないに決まってるでしょうがっ‼」


語尾に ”っ” がはいるくらい緊張してるのか


「でも行かないと俺の家には住ませねーぞ」


煽り口調でいう


「...っ...分かってるわよっ」


今度は ”っ” が二回も来たぜ


相当緊張してんだな


まぁ~仕方ないことなんだけどな


「じゃあ俺は先行くから」


「早く行けば?」


冷たっ


悲しっ


そう思いながら俺は先に出発した


...


いつもと変わらない風景



いつも俺の横を通っていくどっかの学生


頭にワックスを付けているであろう会社員


いつも通りだな~


...もうすぐ10分か


俺はもう学校につくけど大丈夫かな~


まぁ~大丈夫か


...あの強さなら


そう思いながら俺は校門をくぐり


下駄箱の前につく


「山崎くん。おはようございます」


俺は突然後ろから声を掛けられる


「あ...おはようございます。明日見あすみさん」


いつ見てもかわいいなこいつは


「山崎くん。昨日なんかありましたか?」


??


「きゅうにどうしたの?」


「いえ...ただ目の下に少しクマがありましたので」


こいつどんだけ俺の事見てんだよ


...可愛いすぎだろ


「いや昨日少し寝るのが遅くなっただけだから」


「...そうですか。睡眠は大切なのでもう少し早く寝てくださいね」


「わかりました」


注意してる姿もかわいい


「あ。早く鍵開けないとほかの人に迷惑をかけてしまいますのでそろそろ行きますね」


「おう」


行ってしまった


あいつは明日見あすみ瑠美るみ

名前に ”み” が二つあるのでみみちゃんといわれている

またの名をみみち


俺の幼馴染だ


誰にでも優しく、めっちゃ美人でスタイルもよい

スポーツがあまり上手ではないところもまた可愛い

一応学級代表だ


これで俺の幼馴染って可愛いすぎだろ


俺が一般生徒なら告白してたね


俺が告白しないのは今の関係を壊したくないからだ


俺は正直、明日見と幼馴染という関係で満足だ


それが一番いい関係だと思う


...俺は明日見が来るのを待つか


ちなみに明日見と俺は同じ2年1組だ


全5クラスあって同じクラスとか俺は神に恵まれすぎだろ


明日見早く来ないかな~


俺は少し上機嫌になりながら待っていた


この時、まだ俺は気ずいていなかった


明日見の本当の顔を


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