遠からず近からず

朱華 ナツメ

第1話 青春は人それぞれである

青春とは、喜びや悲しみなどのありふれた感情を身近な人と共有し合い、のうのうと時間がすぎるのを待つ時期だと思っている。


集団で行動するしか行動の出来ないバカは嫌いだ。

ただそうでもしないとここでの存在意義が認められない。

そんなものが全部....全部....自分は


             『嫌いだ』


「...................って聞こえてんのか?」


「....え?」


「だから聞こえてんのかってゆうてんねん‼」


耳元で大きな声で声をかけられたせいか、自分の世界からこの残酷な世界、いや残酷な教室に連れ戻される。


「お前さっきからなんかぶつぶつぶつぶつ独り言うるさいねん‼」


「あ~いや~ごめんごめん」


お前のほうがうるさいと思うがな


「はぁ~まったくお前は変わらんなぁ~」


どの口が言ってんだよ


「おーい山崎やまさき加賀城かがしろ、早く出ろよ」


「わかってるって~....早く行くで山崎」


「ちょっと待て、今用意する。」


仕方なく荷物を用意する


「じゃあ後カギ閉めよろしくな~」


そう言ってさっき声をかけてきたやつが言い放つ


「はいはいわかってるで~」


そういうと走っていく音が遠くなっていくのが分かった。


「ところで山崎ってここに来ても標準語なんやな~」


「なに言ってるんだよ。俺だってたまには関西弁くらいでるぞ」


そういうと加賀城は急に無言となる。そしてしばらく沈黙が続いた。



「....嘘やろ?」


考えて出た答えがそれなのか


「あぁ」


「めっっっっっっっっちゃ聞いてみたいんやけど!!」


「うるさいぞ黙れ」


「そんなことゆうなぉよ~ほらはよぉ~言ってやぁ~」


こいつ...とてつもなくうざい


「とりあえずこの話は移動したからでいいか?」


「え? あっ‼やばもう時間ないでチャイムなる前にはよ行かな‼」


「ちょっ⁉待てよ!!」


俺みたいな陰キャは加賀城の速さには勝てない

加賀城はスポーツ万能 成績はそこそこ 容姿端麗だし

人当たりもよく....言い続けたらきりがないくらいだ

つまりモテないはずがない最高の男だ。


その点俺は.... スポーツは普通より少し上ぐらい

容姿は加賀城曰く「普通じゃね?」ということだ

成績は200人いたら150位くらいだ

なお話せる人はいるが話すのがめんどい。


俺って本当に劣っていることを改めて痛感した


........................


「やっと終わったなぁ~山崎かえろ~や」


「お前は部活だろ!!」


「そうやけどぉ~」


「お前またサッカー部休むとまじで首飛ぶぞ」


少し顔をまじにしてみる


「マジが」


「あぁ~マジだ」


「しかも悪い、今日用事あるから」


そっけない反応で返す。


「えぇ~つれないなぁ~」


「本当にごめん」


「まぁ~ええわ。また一緒に帰ろな~」


「あぁわかってる」


「じゃぁな」


「おう」


おれがこんなそっけない反応したのも理由がある。それは....


「....えっと....えっと....お!!あった!!」


俺がそこで見つけたのは


「こんなところにあったんだ!!俺の青春!!」


つまりアニメである。もう少し詳しくいうと、少し前に流行ったアニメのDVDである。


「5000円強ってとこか。買いだな」


おれはそういうとレジにそれを持っていく


「やっぱブ〇クオフってなんでもあんだな~」


嬉しさのあまり声に出てしまう


「どうされましたか?」


「あ!! いえ!! 別になんでもないです。」


店員さんに心配され、すこし恥ずかしくなった。


もう暗くなってしまった。

ただ夜の月明りもまたそれはいいものだと思う

家は一人ぐらしである。

家族に追い出されたものの(俺は悪くないが)後で申し訳なくなったそうで家賃やらいろいろ払ってくれてはいる


そう思いながら自分の家に向かうため公園を通る。そのほうがショートカットになるからだ。


そして出会う


公園のベンチで横になり新聞紙を自分の体の上にのせ寝ている女性を


そう見つけてしまったのだ




*どうも! 朱華 ナツメです!

今回 自分は学園ラブコメを書こうかなと思っています!

正直上げるペースは分かりません ぺこ <(_ _)>

そこはご理解よろしくお願いします。


8月4日に少し内容を変更しました


ルビ入れただけです


気にしないでください

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