ゲームでキャラクターの名前を適当につけて後悔した人、全員集合

第1話 楽しそう

「よくぞここまでたどり着いたな勇者ｗｗｗｗ」

　多くの困難を仲間達とともに乗り越え、ついに勇者ｗｗｗｗは魔王の居城へたどり着いた。

　しかし魔王のあまりの迫力に押され、勇者の額から汗が流れる。

　そんな勇者に、魔法使いが言う。

「しっかりしてｗｗｗｗ。今までだって、どんな困難も乗り越えてきたじゃない。私たちだっているのよｗｗｗｗ」

「そうだぞｗｗｗｗ」仲間の戦士が言う。「たしかにはじめて出会ったときのお前は弱っちかったさｗｗｗｗ。だが数々の試練を、お前はくぐり抜けてきた。自信を持てｗｗｗｗ」

「そのとおりですｗｗｗｗ」僧侶も同意する。「あなたの強さ、勇気、気高さは私たちが保証します。その名前が永遠に歴史に刻まれ、誇り高き戦士の象徴として残っていくと断言できます」

　仲間たちの叱責を受け、勇者は再び勇気を取り戻す。

　自分には最高の仲間達がいる。その事実が勇者を奮い立たせた。

　そして勇者は言った。

「魔王……俺は必ずお前を打ち倒す」

「大きく出たな勇者ｗｗｗｗ」

　魔王は緊張感を強め、玉座から立ち上がる。

　魔王から吹き出した負のオーラに気圧されそうになるが、なんとかこらえる勇者ｗｗｗｗ。

「行くぞ魔王！」勇者は剣を魔王に向け、力強く宣言した。「お前を打ち倒す者の名は！　勇者ｗｗｗｗ」