第42話 そうかもしれないけど

「長い旅だったな……だが、お前のおかげでここまでたどり着けた。本当に感謝してる……お前の存在がなかったら、今頃……」

「よせよ……そういうのは、目的を完璧に成し遂げてからにしよう。まだ俺たちの旅は終わってない、そうだろ?」

「……ああ、そうだな」


 こうやってすぐに熱くなってしまう俺を諌めてくれる最高の仲間だ。


 どんなことがあっても、こいつと一緒なら乗り越えられる。その確信がある。


「だが……それでもお礼だけ言わせてくれ」最期になるかもしれないから。「ありがとう……俺が生きる希望を持てたのは……全部、金の力のおかげだ」

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