第48話 バレてないとでも……?

「え……あ、ゴメン……私、ちょっと用事があるんだ、サプライズパーティー」

「あ……おい、待てよ……」


 俺は彼女を呼び止めるが、なぜか彼女はそそくさと去って行ってしまった。


「なんだよ……俺、なんか悪いことしたかな……」


 思い返してみるが、どうにも心当たりがない。いや、あると言えばある。彼女が幼馴染だからといって、少しばかり甘えすぎていた気もする。


 今さら、嫌われたのだろうか……だとしたらショックだ。どうにかして俺の悪いところを改善しないと……


 なんとか状況を打開するために、近くにいた友達に話しかけてみる。


「なぁ……ちょっといいか?」

「な、なんだ……?」コイツも挙動不審だな……「ど、どうした? サプライズパーティー」

「少し質問がある。俺の悪いところってなんだ?」

「成績……」即答するな。自覚はある。「俺……少し用事があるんだ。スマン」

「用事って……ちょっとまってくれよ……!」


 急に避けられ始めてしまった。


 俺は……なにかやらかしてしまったのだろうか。不安で仕方がない。


「申し訳ない」友達は頭を下げて、「明日になれば……普通に話せるからよ。ちょっとまっててくれ、サプライズパーティー」

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