概要
東京学院大学探偵部。険悪幼馴染バディが解き明かすオカルトミステリー。
俺――吉沢悟は、和田健斗のことが嫌いだ。
勉強も徒競走もクラスの人気も、なにもかも勝てなかった幼馴染と再開した。浪人して念願の名門大学に入学したその日、あいつは一つ上の先輩として。
「悟にとってもその能力を生かすことができる。 きっと役に立つから」
あいつは誰にも優しくお人好しで人に強く言えない気弱な幼馴染ーーだった。久しぶりに再開した幼馴染は、姿はあの時のままなのに性格だけがまるで違う。部室に誘い込みサークルに無理やり誘ってきた。その能力が欲しい。どうしてもお前でなきゃならないんだ。
「だから俺のワトソンになってくれる?」
ペラりと机に広げられたその紙には、無機質に印刷された黒いインクでこう書いてあった。
――『東京学院大学 探偵部』と。
『読心』を持つ俺は、なぜか『和田健斗』の心だけ
勉強も徒競走もクラスの人気も、なにもかも勝てなかった幼馴染と再開した。浪人して念願の名門大学に入学したその日、あいつは一つ上の先輩として。
「悟にとってもその能力を生かすことができる。 きっと役に立つから」
あいつは誰にも優しくお人好しで人に強く言えない気弱な幼馴染ーーだった。久しぶりに再開した幼馴染は、姿はあの時のままなのに性格だけがまるで違う。部室に誘い込みサークルに無理やり誘ってきた。その能力が欲しい。どうしてもお前でなきゃならないんだ。
「だから俺のワトソンになってくれる?」
ペラりと机に広げられたその紙には、無機質に印刷された黒いインクでこう書いてあった。
――『東京学院大学 探偵部』と。
『読心』を持つ俺は、なぜか『和田健斗』の心だけ