異形とマンホールとボーイミーツガール

　村田貴之と山川静子は同じ高校に通うクラスメイト。貴文は静子に告白し二人は付き合うことになった。その日の下校時に一緒に帰ることにしたのだが、いきなり路地で「壁を擦り抜けてきたトラック」にツブされて二人仲良く即死。たまたま二人の様子を覗いていた人外の少女、ツングースカ・花子によって二人はニコイチされて、卯月という名の雌雄同体の生ける屍体となって復活。お陰で貴文と静子二人分の意識が一つの肉体に宿るという存在に。そして行き場の無い卯月は花子の家で同居生活を始める事になったのである。