第4話
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「えっ…」…
朝礼で紹介された
今日から研修で我社に来た人物…
1年前に別れた、元カレの
『どういうことよーーーヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ』
プチパニック…
朝礼が終わり
元カレと目を合わす前に…
そそくさとトイレに行くふりをして
事務所から出た
「やっぱり、アミだ…」
後ろから声が聞こえてフリーズしてると
回り込んで顔を覗き込む
他人のフリして
「ど、どうも…よろしくお願いします…」
「何だよ それ〜(´∇`)ハハッ」
……。
「元気…だった?」
…急に真面目な顔した哲に
「ごめん、仕事のこと以外では
話しかけないで…」
「せっかく会えたのにっ!
…話がしたいんだ!今晩、時間作って…」
「……もう私たちは」
「久しぶりにメシでもどう?
仕事終わったら、ロビーで待ってる」
私が返答に困っていると…
「どうした?アミ…」
…部長がやってきた
「あ、部長!」
タイミング良きd('∀'*)…助かった…
「いいえ、何でもないです!
失礼します…」
私は、事務所に戻った
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残された
柾國は 哲をチラ見して
「分からないことがあったら
私に聞いてください」
哲は、満面の作り笑いで
「はい、わかりました!
よろしくお願いします(*^^*)」
『チッ…邪魔しやがって…』
哲は少し睨みながら事務所へ戻った
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いつものように…?
「この書類、誰作った?」
「私です」
また怒られる(^_^;)…
「ここ、直しておいて…」
('-' ).........。
「えっ?
……あの…怒鳴らないんですか?」
拍子抜けしたまま、思わず聞いてしまった
「なんだよ…怒って欲しいの?
アミは…ドMか?」
にやりと笑いながら部長は言った…
"えっ?怒ってない…どうして?"
"いつもの怒鳴り声、プリーズww"
"あの二人…何かあったの?"
( ;゚д)ザワ(;゚д゚;)ザワ(д゚; )
事務所にいた人たちが騒ぎ出した
恥ずかしくなった私は
「ち、ちょっと!!!!
いつも通りやってくださいよ!
怪しまれるでしょ!!!!(ボソッ)」
「別に怒る必要ないだろ?」
「い、今まで散々怒ってたくせに
何なんですか?!ヽ(`Д´)ノ」
「あ゛?別にいいだろっ!!!!(*`Д´)」
言い争う2人に 見かねた
「アミっ!!!部長相手に何してるっ!!!」
Σ(ºㅁº)!!はっ
仁の声に、我に返った
「あ…」
「へぇ〜!
喧嘩するほど、仲が良いってやつ?」
そっぽを向いた哲が言った
「ど、どこが仲が良いのよっ!!!!」
スタスタ(((((*´・ω・)
自分のデスクに戻って
書類の修正作業を始めた
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終業時間…みんな帰り支度を急ぐ…
私は少し 時間をズラして ロビーに来た
なるべく哲を避けたい…
話することなんて無いし…
このまま帰って…
「お!アミ(*´꒳`*)」
この笑顔…懐かしい…
(。´-д-)ハァ-
見つかった…仕方ない…
「…手短に話してよ」
「うん、わかった(*´꒳`*)」
その様子を少し離れたところで
見ていた柾國…
『…あの2人、どこに行くんだ?』
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会社から少し離れた居酒屋…
それぞれ注文した後
沈黙が続いた
先に口を開いたのは、哲…
「あれから1年経ったんだよな…
長かったよ…」
「そうだね……」
このまま会話を繋げてしまうと
色々と思い出してしまいそうで
おしぼりで 手を拭きながら
言葉少なに 返事をした
食事を進める中で
「どうしてあの日…
俺と別れるって言ったの?」
「…社長令嬢との
縁談があるって聞いたから…
仕事頑張っていることも知ってたし、
社長から期待されてる証拠だなって…
…縁談は 良い話だと思ったから」
「そうだったんだ…」
うなだれた哲が続けて放った言葉…
「アミ…あれは、デマなんだよ」
……?!
「えっ?デマ?」
「…その縁談の話、誰から聞いた?」
「取引先の、
「(。´-д-)ハァ-…やっぱり優さんかぁ…」
「ねぇ!どういうこと?」
「優さん、アミのことが好きで…
俺と別れさせるために
その話を でっち上げたんだ…
当然、俺は見合いも結婚もしてないよ」
………し、信じられない!!!!!!
「今更!!…デマって?
わ、私が てっちゃんを忘れるために
どれだけ大変だったか わかる?」
「てっちゃんって…呼んでくれた…」
付き合ってた時の呼び名を
ポロッと 口にしてしまった…
「……ぁ…」
「俺は……
別れを告げられたあの日からもずっと…
アミのことが好きだ…」
混乱して…何が何だか…
でも、今はそんな言葉…聞きたくない!
「私は、もう忘れたの!…帰るッ!!!!!」
食事代をテーブルに叩きつけて
店を出た
スタスタ(((((( #`꒳´ )
「デマだった?…何言ってるのよ…」
「アミ、待ってっ!」
哲が追いかけてきて 腕を掴んだ
「離してッ!!!!!」
「嫌だ!!!!!!」
「離してっ…っ!!!!!!」
掴まれた腕をグイッと引っ張られ
ギュッ…
哲は、私を抱きしめて
「俺は 忘れてない…」
低くて優しい声が
吐息とともに私の耳をくすぐった
懐かしくて……心地よくて……
目頭が熱くなる……
「すごく会いたかった…アミ…」
さらに強く抱き締められた
「私は…忘れたのっ…」
「忘れたのなら…思い出させてやる」
そう言って 体を離した哲は
私の手を握り、スタスタと歩き始めた
″ダメだよ…このまま着いて行ったら…″
それは、わかっている…
でも、大好きだった…
いつも優しくて
私を大事にしてくれた彼のことが
ものすごく…大好きだった…
*・゚・*:.。.*.。.:
連れてこられたホテル…
ぎゅっと抱き締められたカラダは
哲の熱によって 溶かされていく…
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