〜ちょっと長めの番外編〜

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 朝から快晴でお日柄もよく

 今日は 同僚 アミの結婚式…



 世代が一緒で 同僚と言っても

 私の方があとから入社したから

 後輩になるんだろうけど

 彼女とは 仲が良かった


 私が失恋した時は、一緒に

 泣いてくれたこともあったなぁ〜



 *・゚・*:.。.*.。.:



 会社では

 あの部長が赴任してから

 毎日のように怒られるアミ…


 彼女の性格は知ってたから

 怒られるたびに 睨みつけて

 影では、散々言ってた(笑)



「なんなの あの人…私にばかり!(*`□´*)」


「喧嘩なら買いますけど?!(゚Д゚#)ゴルァ!!」


 しまいには

「絶対モテないね、あんな男っ!ヽ(`Д´)ノ」


 …って、超 きらってたよねぇ〜



 

 こっちとしては、

 2人のやり取りが夫婦漫才みたいで

 面白かったのに



 それがいつしか

 怒られなくなって



 カナが、

 "あの2人、

 何だか怪しくないか?"と言い出して…

 そばで聞いてたマスミ、チハル

 アキコ先輩までも

 同じこと考えてて〜

 内緒にしてたみたいだけど

 私たちは、

 なんとなくわかってたよ



 そして 研修で

 てつさんがやって来た…



 私、秒で堕ちまして♡…(´▽`*)アハハ



 ひよ子が言ってた

 "哲さんって、

 アミさんの元カレなんだって!"


 「へぇ〜(๑º△º๑)」


 ひよ子のことは、

 普段からあまり信用してなくて

 また盛りに盛った噂だろうと

 スルーしてた…

 アミは あえて言わなかったけど

 ホントだったみたいね!


 哲さんと 何の接点も作れないまま

 バタバタしてるうちに

 研修が終わって

 会社に来なくなって

 めちゃくちゃ落ち込んで…はぁ〜(。´-д-)


 連絡先、聞けばよかった…ってな!


 この時期…

 ひよ子が部長とのチッス写真を

 見せびらかしたり

 何だか色んな情報に追いつけなくて


 部長の二股疑惑まで浮上したんだよ!


 まぁ、振り回されましたわ、私たちも…



 それから、あの【アミの乱】でしょ?


 あの時のアミは

 ずいぶん我慢してたんだろうね…

 すごく部長のことが

 好きだったんだろうね…

 相談にのることだって出来たのに…

 頑張って… 一人耐えてたんだね…


 アミのキレっぷりは 清々しかった


 でも…

 荷物をまとめて事務所を出ていく

 アミの後ろ姿を目で追う部長…

 あの悲嘆ひたんにくれる顔は

 見ていて苦しかったよ

 


 そんな部長も 週明けには

 会社辞めちゃって

 驚いたけど


 すでに2人は

 誰にも切る事が出来ない

 強い絆で結ばれてたってことよね!


 そして

 私たちには 知り得ない

 たくさんのことを乗り越えて…


 "今日"という日を

 迎える事が出来たんだね…



『2人とも 幸せそうな顔…』


 見つめあって

 誓いのキスなんかしちゃってさぁ〜


 はぁ〜うらやまっ!!!!クゥーッ!!”(*>∀<)



 いよいよ、ブーケトスっ!!!!


 アキコ先輩の目がギラついてるっ!!!!

 カナも鼻息荒いっ!!!!

 …チハルとマスミは

 興味無さそうにしてたけど

 実は受け取る構えをしているっ!!!!

 負けないわよぉぉぉッ!!!


 ブーケは、誰の手にっ!!!!!!



 いざっ!!!!


 。❀。❀⌒ ヾ( ˙꒳˙ )ポイッ


('ロ'('ロ'('ロ'('ロ' )コッチコッチー!!!

 \(°Д° )/ バチコーイ…!!!!

('ロ'('ロ'('ロ'('ロ' )ぇぇ!!!

(・ω・ = ・ω・)ダレガトッタ?



 と、とにかくっ!!!!


 結婚おめでとう!!!

 幸せになるんだよ、アミ・・・



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 二次会



 じんくんが

てつに、二次会の会場を教えた」


 と、アミに

 こっそり話してるのを聞いた


( ゚∀ ゚)ハッ!

 もしかして、来る?かも?!


 いやいや…元カノの結婚式二次会だよ?

 吹っ切れてるのなら 大丈夫そうだけど…

 どうなんだろう…



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 部長と一緒に

 哲さんが入ってきた…


 キタワァ━━━━━━(n'∀')η━━━━━━ !!!!


 あれ…なんか深刻そうなんだけど(¯∇¯;)

 気にはなるけど、見て見ぬふり…



『・・・やっぱり 哲さん かっこいい(″°″)、、』



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 二次会がお開きになって


「今日は本当にありがとう!」


 アミが私たちのところに来て

 改めてお礼を言った


「今度、新居にお邪魔させてもろて…」


「アミ達の( ゚∀゚)ポゥ!!な話、

 聞かせてもらうからね!」


「( ゚∀゚)ポゥ!!な話って何それ( ´∀`)ノ)Д`)」


 マスミとカナのコントを横目に

 私は寂しそうにしてる

 哲さんを見ていた



 部長とアミを乗せたタクシーを見送って


「さて、この後どうする?」

 アキコ先輩が言うと


「三次会、やりますか?"(ノ*>∀<)ノ」

 しゅんくんが1人盛り上がってた


「ユカちゃんは どうする?」

 チハルに聞かれたけど


 私は居てもたってもいられず


「今日はこれから予定あるから!

 じゃあ、お先ッ!!!」


 ポケットに手を突っ込んで

 とぼとぼ歩いて行く哲さんを追いかけた



 *・゚・*:.。.*.。.:


 マスミ↓

「あっ!ユカちん、抜けがけ〜!

 どんだけ〜!結構毛だらけ〜!」


 カナ↓

「…何を言っているんだ‎( ꒪⌓꒪)」


 アキコ先輩↓

「マスミちゃんも、

 哲くん 良いなぁ〜って

 言ってたわよね?」


 マスミ↓

「私、今〜恋愛シュミレーションゲームに

 ハマってましてん(・∀・)ニヤニヤ

 この前、彼がぁ…

 あっ彼氏、トウヤっていうんですけど

 一緒にキャンプ行って、

 2人きりでキャンプファイヤ〜言うて

 手のひらに"てふてふ"飛ばしてくれて〜

(ノ≧ڡ≦)えへっ☆」


 カナ↓

「えへっ…ちゃうやろ!

 頭、大丈夫かいな…てふてふ…て

 完全に( ゚∀゚)ポゥ!!なってるやろ!!!」


 チハル↓

「( ゚∀゚)ポゥ!!!っていいなぁ〜 ( *¯ 口¯*)」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「哲さ〜ん!スタタタッ εε=(((((ノ`・Д・)ノ!!」


「んぇ?…あ、

 ユカさん…でしたっけ…(´∀`)」


「あは!覚えていてくれたんですね(*´꒳`*)」


「小柄で 行動派…

 少し天然なところがあって

 高い声で豪快に笑う人…」


「えっ……」


「あれ?違ったかな?(≧▽≦)

 ユカさんの第一印象なんですけど」


「そうそう!それ私です!」


 嬉しくて興奮する!

 しかも、久しぶりに走ったから、

 息が上がって

 話したくても、話せないっ…(||゚Д゚)ゼーハー


「大丈夫ですか(´∀`*)ヶラヶラ」


 この笑顔、違法です…ズキュン( *˘ ³˘)ー♥ー>

 どうしよう…鼻血出そう…



「こ、この後…どこか行かれるんだすか?」


 …か、噛んだ(꒪⌓꒪*)


「だす…」


「あ、?…でした…(/ω\*)」


「≧(´▽`)≦アハハハ

 ユカさんって面白い人ですね!

 いえ、今日は

 このまま帰ろうと思ってました」


「さっき、あまり

 食べてないみたいだったから…

 や、屋台行きませんか?」


「あ、もしかして…ゲンさんの?」


「そう!チムラのゲンさんのところ!」


「行きましょうか!」


(」゚Д゚)」ギェェェェェェエエエエエ

 どーしよー

 まさか、すんなりOKもらえるなんて…


「…ユカさん?」

 背の高い哲さんが

 体を屈めて私の顔を覗き込む…


 その角度からの哲さん…

 ダメ…心臓止まる…


「い、行きましょ行きましょ…」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「あれまぁ〜!!

 めずらすぃ組み合わせだなゃ…

 うぇぁ?・・・(⊙д⊙)」


 チムラ軒のゲンさんが

 目をまん丸くしている


てづと…ンガ…」


「( ꒪⌓꒪)ンガッ…?」


「ゲンさん、ユカって言えないみたいで…」


「ここに来る時は

 いつもじんさんが

 通訳してくれるんだけど

 そこまで考えてなかった!!!

 ちょっと 通訳自信ないかも(≧▽≦)」


「私も いつもアミが……

 あ…ごめんなさい…」


 アミの名前出しちゃった…

 二次会の会場で何となく深刻そうで

 部長を交えて話してたっけ…


「ごめんね、気を遣わせちゃって(>ㅿ<;;)

 僕、ちょっとやらかしちゃって…」


「…そうなんですね(;´∀`)…ァハハハ…」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 何とか注文して

 ゲンさんの訛りにも助けられ

 楽しく食事することが出来た


 程よくお酒も入って

 アミとのことも

 話をしてくれた



「女々しいよね〜≧(´▽`)≦アハハハ」


「いいんですよ!

 人生は、1度きりなんです!

 泣いて笑って進めばいいんです!

 出会った人たちも、そのままで!

 だって!

 無かったことには できないもの!」


「・・・・・・」


 ∑(*ºㅿº* )ハッ!…黙ってしまった…

 傷口に、塩すり込んだ?

 もしや、タバスコ?


「ごめんなさい…偉そうに…」


「あ、謝らないで!!

 いや…ありがとうッ!!!

 ユカさんの言葉に元気でたよ!

 前、向かなきゃね(*´-`*)」


「無理しなくていいです…少しずつで」


 元気づけるつもりが

 失敗しちゃったかも


「ちょっと、寒くなってきたね…

 そろそろ帰ろうか…」


「そ、そうですね…」


 ほら…

 私があんなこと言ったから

 きっと、帰りたくなっちゃったんだ


「家まで送るよ…」


 哲さんが会計を済ませて


「あ…割り勘で!」


「いやいや、奢らせてよ(*´꒳`*)」


 楽しい時間は、あっという間…

 これっきり、これっきり、もう…


 これっきり〜ですかぁ??



 大通りまで歩くと

 哲さんは、サッと手を挙げて

 タクシーを停めた…



「…ユカさん?大丈夫?」


「あ、だ…だいじょうぶ…

 …じゃないです…」



「お客さん、乗りますか?」

 モタモタしてるから

 タクシーの運転手さんに急かされた


「乗ります、すみません!」

 そう言って、乗り込んで


「1人で、帰れます!」


「ユカさん…」


「今日は、すごく楽しかったです!…」


 "また会えませんか?"

 その言葉を、飲み込んでしまった


「僕も楽しかったです!」


「それじゃ…」


「あ、あの!」


 哲さんも乗り込んで来た


 バタン…

 ドアが閉まった…


「哲さん?」


「落ち込んでたんだ…

 でも君と話せて元気になった…

 だから…また…会えませんか?」


「ダ…ダメ…うっ…」


「え?」


「嬉しすぎてダメ…心臓が( ゚∀゚)ポゥ!!」


「( °▽° )ポ、ポウ?」


 なんということでしょう…


 いやいやいや

 劇的ビフォーアフターじゃあるまいて…


 恋の予感…

 ってことで良いのか?…


「私も…哲さんの笑顔に癒されました!

 ま…また、会いまそう…」



 あ、再び噛んだ…(꒪꒫꒪ )



「≧(´▽`)≦アハハハ

 やっぱり面白いよ、ユカさん!」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 その笑顔を見ていたいの…

 今すぐじゃなくていいの…

 少しずつでいいの…


 一緒に並んで歩ければ

 それでいいの…



 このブーケが

 私に幸せを運んでくれたのかも…




- - - - - - - - - ꒰ ♡完♡ ꒱ - - - - - - - - -




番外編、完走……≡┏( `Д´)┛


最後の最後まで

読んで下さり

本当にありがとうございました!!!!




keco(Θ-Θ)


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

もしも俺が…好きだと言ったら? keco @gen_chim-kekook

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画