第9話

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 てつは 女子社員 ひよ子に

 アミのことで話があると言われ

 居酒屋へ連れていかれた



「注文しましょうよ」



「俺、そんな暇じゃないんだ…

 …アミの話って何?」



「やっぱり哲さんって

 アミさんと知り合いだったんですね!

 あ、もしかして 付き合ってたとか?」



 アミとのやり取りを見ていたのか…



「……だったら?」



「単刀直入に言います!

 私と手を組みませんか?」



「…なに?!」



「私、部長のことが好きなんです…

 なのに 書類の訂正とか私でも出来るのに

 アミさんに頼むし

 ……ムカついているんです!

 しかも最近の あの2人…

 距離もめっちゃ近くないですかぁ!!??」



「まぁ…そうだね」



「それに…哲さんはアミさんのこと…

 まだ未練があるように見えるし…」



「う…」


 こいつ、痛いとこ突いてきたな…



「ふふっ…当たりですね?(*´艸`)♡

 手を組むと言っても、

 そんな難しいことじゃ無いんです!」


 運ばれてきた 水を両手に包み


「私は部長を手に入れたい…

 哲さんはアミさんとヨリを戻す…

 2人を切り離す…ただ、それだけです」


 ごくごくと飲み干した…


「…………」


 切り離す…危ない取引ではなさそうだ…

 ぶっちゃけ、あの2人の距離は

 気になっていた


「今月末には、社内の飲み会もあります

 私はそこに 勝負をかけます」



「勝負ねぇ〜…」

 1人メラメラしてるひよ子を横目に

 哲は、少し考えていた



「考える時間なんてありませんよ

 アミさんを取られてもいいんですか?」



 俺より年下に発破をかけられ

 イラッとしたけど

「…わかった」



「やった〜!

 交渉成立ですね!

 それじゃ、お互いの健闘を祈って

 乾杯しましょうか」



「…お、おう」



 良いように言いくるめられた気がする…


 でもこれで…

 アミが俺の元に戻るなら…



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 一方、その頃


 通い慣れた屋台に

 じんしゅん、アミの3人が集結していた


「よっ!オッサン!」

 仁が店主に挨拶する



「あれまぁ〜

 たのか、お前達めぇたつ


 チムラ軒の店主 ゲンさん…



ズン、何飲む?」


スン、活きのいい 刺身さしむあるど!」


「アム(アミ)、ちゃんと寝てるのけ?

 寝不足は お肌の天敵テンテチだど?」


「うぇぁ?」



 とにかく、ゲンさん…

 訛りのクセが凄い…

 慣れ親しむまで(理解できるまで)

 かなりの時間を要した


 それくらい、3人は

 この屋台に通っているということ…



 ゲンさん おすすめメニューは

 ハズレがない…酒も進む…

 箸が止まらない


美味うめぇか…俺の ちんちnの煮物ぬもの…」


「キンキだろがぃっ!!!!」


「俺の…って、おやっさん!!!ヽ(`Д´)ノ」


差歯さすばが合わねぇだよ…ボハハハ…」


「やだぁ〜≧(´▽`)≦アハハハ」


 たまに私たちの様子を見に来る

 ゲンさんの言動に思いっきり笑わされる



 飲みながら話すうちに

 仁がヒートアップし出した



「アミに怒鳴るなって

 俺が部長に言ってやる!!ヽ(`Д´)ノ」



「大丈夫よ、もう慣れたから(^∀^;)」



「今朝も、独り言 言って変だったし⤴︎︎︎

 前は メンタル崩壊とか言ってたし⤴︎︎︎

 …もし、お前が会社辞めたら⤴︎︎︎

 イジる奴がいなくなるだろ⤵︎ (´^`)シュン」



「何?…私は 仁にイジられるために

 会社にいるわけ?(´▽`*)アハハ」



「俺も仁さんも、先輩のこと…

 すごく心配してるんです…

 仁さんは、酔った勢いで あんなこと

 言ってますけどね(ノ∀`笑)」



「俊にも 心配かけちゃってごめんね…

 仁は、ホント良い奴だな!ありがと!

 ヾ(´∀`*)ヨシヨシ」



「ヨシヨシじゃないよ!

( *¯ ³¯*)ノ" ペシッ!!! 頭 触るな!

 ハンサムスタイルが乱れるだろ?

 おっ、お、お、お…♪♪」


 仁が急に ピョンピョン跳ねながら

 変なダンスをはじめた…


 かさず俊が

「それ、江南カンナムスタイル…」



「(*´’Д’):;*.’:;ブハッ…ちょっとっ!!!」

 私は 口に含んでた酎ハイを

 豪快に吹き出し、3人で大笑い



 私には 心配してくれる友がいる…

 幸せ者だなぁ〜と

 しみじみ思う



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 そろそろお開き…


「いいか?何かあったら俺に言えよ!

 退治してやる!(◦`꒳´◦)フンッ」

 仁がまだ言うてる…



「先輩、俺 仁さん送るので

 気をつけて帰ってくださいね( ^֊^)」



「ありがとう、俊…仁のことよろしく!」



「はい(*>▽<*)」



 2人の背中を見送って

 スマホを取り出してみる


 Σ(ㅎωㅎ;)ゲッ!…

 まさくんからの着信15件…

 怒ってる…のかな?


 とりま電話してみる



 "迎えに行く、そこで待ってて"



 …( ´‎ࠔ`* )ふふふ

 でも、場所わかるのかな?



 20分くらい待ってると

 目の前に 車が停まった

「アミ!乗って!」

 助手席の窓を開けて彼が言った



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 見覚えのない建物の駐車場に到着…


 ん?どこだろう?



「ねぇ、ここって…」



「……俺の家」



「え!…(゚ロ゚;ノ)ノ」



「俺の家、嫌なのか?(`-´)」



「…怒らないでよ(*´艸`)フフフッ」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「お、お邪魔します…」


 


 手を引かれ 彼の部屋へと入って行く


 モノトーン調の家具が揃えてあって

 広くて、綺麗に片付けられている


 キョロキョロと

 あちこち見ている私に彼が

「手、出して…」



「……んぇっ?」



「…何だよ、嫌なのか?」



「い、嫌じゃないの!

 展開についていけなくて…」



 手のひらに乗せられたもの

 この部屋の合鍵だった



「いつ来てもいいから…」



 ……(´∀`*)…



「な、何だよ…」



「へへっ…嬉しい(*´꒳`*)ニマッ♡」



 私の顔を見て

 優しい笑みを浮かべた彼は

 私を抱きしめて



「あの2人に…何も、されてないか?」



「仁と俊に?

 あの二人は、大丈夫…親友だよ…」



「そうか…でも、相手も男だ…

 気をつけて……」



「…うん」



「泊まっていくよな?」



「………」



「なんで黙るんだよ!」



「だから!話の展開に

 ついていけないんだってば(´^`*)ムーッ」



「その顔、可愛いな…」



 じっと見つめる熱い視線にヤラれる…



 私は、嫌いだったこの人に

 すっかり沼ってしまったようだ



 私を抱きしめながら

「今日は…頑張るから……」と囁いた


 コクリと頷くと

 ゆっくりと目を閉じた…



 *・゚・*:.。.*.。.:



 貴方の優しく啄むキスが

 私を安心させる



 貴方の大きな手のひらが

 私の心を熱くさせる



 貴方の長い指が

 私の欲をなぞ



 だから私も

 貴方を躍動させるため

 揺れておよ



「あっ…それダメだ…っ…出っ…っ…」



「ま、待って!!!!」



 一旦、落ち着こうか…

(∩ˇωˇ)∩スゥ…(⊃ˇωˇ)⊃ハー



「……ごめん」



「謝らないで……体勢…変えてみる?」



 つぶし…つばめ…

 やぐら…しぐれ…



「はぁ…っ…アミ…そろそろ…」


「うん…っ…」


「…っ…っう……っはぁ…」


 ⊂('ω'⊂ )))Σ≡ドピュッシー

 記録更新…( -∀-)ニヤリ



「ありがとう、アミ…」


 ギュッ…

 汗ばんだ躰を密着させ

 私たちは幸せな気持ちに浸った…



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