第20話

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「…やっちまったアアアァァ( °∀°)ァァアアア」



 会社近くの

 公園ベンチで頭を抱え

 うなだれている私…


『久しぶりに吼えたなぁ〜

 でも、なんだかスッキリした…』


 事務所で大噴火して

 勢い余って…会社も辞めた


 意外と清々しい気分だ…


 別れてから

 ひよ子がまさくんに

 ベッタリなところを

 毎日のように見せつけられ

 我慢の限界だった…



 ……もう…見なくて済む




「あれ?アミ?…今日、早いの?」


 仕事が終わってから

 食事に行く約束をしていた哲が

 やって来た…



「少し早く着いたから

 ここで時間潰して

 アミを待っていようと

 思ってたんだ(*´꒳`*)」



「てっちゃん…私…今、会社辞めてきた」



「そっか…(´ー`*)ウンウン」

 

 …………。


「えっ?∑(°∀° )辞めた?…

 しかも今?なんで?!」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 哲に、ブチ切れた出来事を話した


「ごめん、アミ…」

 急に謝る哲に、キョトンとしてると


「実は、俺…ひよ子さんに…

 手を組もうと言われて…」


 手を組んだ経緯を哲から聞いたアミは


「そっかぁ…

 そんなことがあったんだね…」


「俺が話に乗らなければ、

 こんな事にならなかったよな…

 ホントにごめん…」



「てっちゃんのせいじゃないよ…

 そもそも…この社内恋愛は、

 最初から無理があったの!

 ヾ(^‎‪Д^*)アハハ…気にしないで…ね!」



「この前、アミに

 やり直そうって言われた時

 本当は すごく嬉しかった…」



 まさくんに 合鍵を返した日、

 様子を見に部屋に来た哲に

 投げやりに"やり直そう"って話した


 てっちゃんは

「何言ってんだよっ!!」

 って、私を叱った

 付き合ってた時…

 喧嘩なんかしたこと無かったのにね



「あの時は、ごめん…

 どうかしてたよね、私…(´∇`;)」



「……あの人のこと、忘れたい?」



「えっ…」


 哲は手を伸ばしアミの頬を触った


「やっぱり やり直そうか…俺たち…」



「……っ…」



『アミの困った顔…可愛いなぁ…』



「ぷッ…(*つ▽`)っ)))アハハ…ごめん、冗談!」



「てっちゃん…」



 腕時計を見て

「さてと!

 飯食うには まだ少し早いな…

 どこ行きたい?」



「買い物に…行きたいな…」



「…行くぞ!(*´꒳`*)」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 〜哲side〜


 ・・・・・・やっぱり

 困った顔や、悲しい顔は見たくない

 アミには いつも笑っていて欲しい…



 にしても、あの人…

 俺には


 "隙なんかないよ…

 アミのことは、誰にも渡さない…"


 って、言ってたのに

 簡単に手放すなんて…

 何があったんだ?


 アミに言った"簡単に諦めるな!!!"…


 自分自身に向けて言ったようなもの…


 部長そっちがその気なら…俺だって……



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 一方、その頃 会社では…


 郷布ごぉふ専務と、柾國まさくにが社長室へ入ったきり…


 事務所では

 先ほど繰り広げられた【アミの乱】に

 興奮冷めやらぬ同僚たちが

 ザワザワと盛り上がっていた



 チハル↓

「アミねえ、カッコよかった♡

 あ、そっか…明日から

 姐さんと会えないのかぁ(>︿<。)」


 アキコ↓

「なかなか良いキレっぷりだった!!

 アッパレだわ(^-^)b」


 マスミ↓

「極道の妻にでも

 なってもろて…((σº∀º)σ ゙*. 」


 カナ↓

「あんなんじゃ 全っ然足らんよ!

 もっとやったれ!… ( ゚∀゚)ポゥ!!」


 マスミ↓

「ねぇ…その、( ゚∀゚)ポゥ!!って必要?」


 ユカ↓

「関係ないけど、

 私まだ…てつさんのこと

 忘れられないの…

 連絡先聞いときゃ良かったわ♡

 …( ゚∀゚)ポゥ!!」


 マスミ↓

「だから、その、( ゚∀゚)ポゥ!!って

 流行りなん?…」




「((( *´꒳`* )))…仁さ〜ん♡」

 しゅんじんに見惚れていた…


「な、何だよ…」


「かっこよかったよォ!

 仁さんもぉ〜(*´꒳`*)」


「そうか?」


「人のモノ奪ったって

 幸せになれねぇんだよっ!って〜♡

 オマケに 部長には あの一喝…

 いや〜かっこよかったぁ〜!!!!」


「あんま、褒めんな…

 照れるだろΣ(///□///)」


『アミがあんなにキレたんだ…

 それだけ部長のことが

 好きだってことだろ…』


「・・・・・・・・・」


『あぁでも言わないと

 俺の気持ちも収まらなかったんだよ…』



「俊…」


「はい?」


「帰り、アミの家…行くぞ…」


「そうですね!

 落ち込んでるかもしれないし

 酒買って行きましょう!(´º∀º`)」



 ・・・・・・


「何なの、みんなで…

 アミさんのことばかり…ムカつく…

 私なんか 【ピーーー】って

 言われたのよっ!」


 不貞腐れたひよ子の虚しいつぶやきは

 興奮した同僚たちの会話で

 揉み消された



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 〜社長室〜



 郷布専務がアミが退職したことを

 社長に報告


「…そうか、辞めたか」


「退職届は、郵送するそうです」


「わかった…

 しかし、とんだ瞬間湯沸かし器

 みたいな社員だったな!

 辞めてもらって結構だよ…

 納得いかないことにも

 我慢できないようじゃ

 社会人としても失格だぞ?

 なぁ、専務!」



「…社長、お話があります」

 柾國が社長に向き合い

 睨みつけている


「………」

 社長も黙って柾國を見据える



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 〜ショッピングモール〜


 洋服、雑貨…アメニティ、食材、お酒…

 気持ちが解放されたみたいで…

 初の衝動買い…


 荷物持ちの哲…

 両手がどんどん塞がっていく…


「アミ!まだ買うの?(||゚Д゚)ヒィィィ!」



「最近色々あって

 ゆっくり買い物してなかったから〜!

 金は無くなったら稼げばいいのよ!

 オホホホ(´0ノ`*)゚ .゚」



「豪快だな…(*≧∀≦*)www」



『アミの気分が晴れるなら

 とことん付き合うよ』



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 終業時刻…

 事務所の連中は、帰る準備を始めた



 俺と俊も

 デスクの上の整頓を終わらせた



「やたら時間掛かってるな…」


「…まだ社長室から

 出てきてないですよね…」


「まっ、俺達には関係ないけどな!

 よし、俊…行くぞ!」


「はい!」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 ピンポーン.•♬


「2人とも、来てくれたんだ!(*´꒳`*)」

 笑顔で迎えるアミ



「よっ!アミ姐さん!(*」´□`)」」

 俊が叫ぶ


「近所迷惑だから止めろ!

 あっひゃっひゃっ。゚(゚ノ∀`゚)゚。」

 仁が笑う



 この2人には、

 ホントにお世話になったなぁ…

 玄関先でウルウルした(;o;)



「誰か来たの?|´-`)チラッ」

 哲が、アミの後ろから

 ひょっこり顔を出した



「あっ…!!!! なんで お前が居るんだよ!!!!」

 仁が目を丸くして声を出した



「俺達、付き合ってるんです…ね!アミ♡」

 哲が、ニヤニヤしながら言う


「もう、鞍替えしたのか!

 哲より オレと付き合えよ!(。-∀-)」

 仁も、ニヤニヤしながら言った


「てっちゃん!誤解招くからやめて!

 仁まで変なこと言わないで!

 てっちゃんには

 買い物に付き合ってもらって

 荷物多かったから運ぶのを

 手伝ってもらったの!

 ほら、突っ立ってないで

 2人とも入って!」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 久しぶりの宅飲みが始まった…


「先輩、スッキリした顔してますね!」


「アレだけ吼えたからね(*´艸`)フフフッ」


「先輩が会社から出たあと

 仁さんもカッコよかったんだよォ〜‪‪♡‬」


「俊、それ以上言うなよ!!!Σ(///□///)」


「うわ!照れてる!!!!(´▽`*)アハハ

 俊、教えてよ」


「やーー!!!! 言うなよっ!!!!」


「アミたち、ホント仲良いんだね…」


「そうだ!聞こうと思ってたんだ!

 哲は、アミの元カレなのか?」


「そうです!何なら今から

 やり直そうかと思ってたところで!」

 

「やーー!!てっちゃん!」


「前に聞いたことあったんだよな〜

 アミが身を引いたとか何とか!」


「仁、それ以上言うなっ!!!!ヽ(`Д´)ノ」


「何その話、

 先輩聞かせてくださいよ!」


「ダメーー!('ω'乂)」



 楽しい時間だった…

 居心地が良かった…

 会社を辞めたことで

 もうみんなとは会えないのかと思うと

 寂しい気持ちにもなった

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