第21話

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 事務所で雄叫びを上げ

 会社を辞めた


 てっちゃんが夕食と買い物に

 付き合ってくれて…


 じんしゅんが私の様子を

 見に来てくれて…


 4人で宅飲み…

 楽しい時間を過ごしている



「そういえば、専務と部長…

 どうなったんでしょうね?」


 俊が 思い出したかのように言うと



「アミが会社を出たあと

 専務と部長が

 社長室に入って行って

 俺ら帰る時間まで

 出てこなかったんだよ」


 と、仁が続けて話した



「へぇ〜((・△・`)

 別に…私にはもう関係ないよ…」


「まぁ…何か動きがあったら

 連絡するよ」


「ごめんね、お騒がせして…(^_^;)

 私は後悔してないから!!

 嫌な思いもすることもないし( *¯ ꒳¯*)」



 口が悪くて ひどい女だったって

 向こうも ガッカリしたはず…



「さてと、アミも元気そうだし

 そろそろ帰るかな〜

 俊、哲…行くぞ!」


「俺、アミんちに泊まるので

 仁さんと俊さん、さよーなら(*´꒳`*)ノ"」


「何言ってる!俊、連行しろ!」


「はい!」


「やだ〜帰りたくない〜!アミぃぃ!」


「アハハヾ(≧∀≦*)ノ〃

 良かったら、また飲もうよ…皆で」


「そうですね!

 じゃ、先輩…また来週!」


「あら…私、

 もう会社行かないんだけど( ºωº ;)」


「あ!そうだった…辞めたんだ(T^T)

 仁さん、俺…

 やっぱりココに泊まr…!」


「何言ってんだよ、お前まで!!

 おら、帰るぞ!

 アミ、戸締りちゃんとしろよ!」


「また買い物行こうねぇ〜!」


「センパ〜イ!おやすみなさ〜い!」



 バタンっ…



 仁が、俊と哲を引っ張って

 帰って行った…


 はぁ〜楽しかった(≧∇≦)



 一気に静かになっちゃって…

 ・・・・・・シ───(´-ω-`)───ン


「片付け めんどくさっ!

 明日でいいや…」



 *・゚・*:.。.*.。.:



 のぼせ気味でお風呂から上がり

 冷蔵庫から

 キンキンに冷えたコーラを

 出して一息つく


「クゥーッ!!”(*>∀<)o…沁みるぅぅぅ…」

 ソファーにドカっと座った


「就活かぁ〜…はぁ〜ε-(ーдー)

 ・・・永久就職も逃しちゃったしぃ〜」

 


 ・・・・・・。

 もう、何もかもが面倒だ…



 ピンポーン♬.*゚


 あら?



 ガチャ…


「な〜に?

 忘れ物でもした…の?…っ…!!」



 そこには

 仁、俊…哲でもなく

 柾國が立っていた


 急いでドアを閉めようとしたけど

 間に合わず…

 下を見ると 挟まってる足(||゚Д゚)ヒィ!!!

 "ドラマとかで よく見るやつだ…"



「誰か…来てたのか?」


「答える必要ない…帰って!」


「…話があって来た」


「私は 話すことは無いから!

 早く ひよ子の所に行ってしまえっ…」


「俺の話、聞けよっ!!!!」


「大声出せば、言うこと聞くとでも

 思ってるわけ??

 鬼っ!!!! パワハラっ!!!! 足 邪魔っ!!!!

 話は聞かないっ!!!!

 顔も見たくないっ!!!!

 さっさとひよ子のところに帰れっ!!!

 早く足退けろー!!!!ヽ(`Д´#)ノ 」


『もう忘れたい…

 そのために会社を辞めたのにっ!!!』


【アミの乱】の 名残りなのか

 口から出るわ出るわ…

 止まらずまくし立ててたら…


「……アミ、ごめん…

 あんなこと言わせて…ごめん…っ」


 怒鳴ったかと思えば、今度は…

 ∑(°∀° )な、泣いてる?


「ちょ、ちょっと!!!!

 泣く事無いじゃん!!!!」


「……アミっ…っ…グスン…」


「泣きたいのは、こっちだ(`Д´)…チッ!!!!

 ……はぁ〜ε-(´Д` ;)…中に入れば?」

 まさくんを部屋にあげた



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 沈黙が続く…


 気まずいから さっきの

 "誰か来てたのか?"の質問に


「仁と俊…あと、てっちゃんが

 さっきまでここに居た…

 みんな、心配してくれて…」


 後回しにしていた宅飲みの残骸を

 片しながら答えた


「…そうか」


 まさくんは部屋に入って

 ソファーに座っても

 ずっと俯いたまま…こっちを見ない


 ……


「話って何?

 これから色々準備するから

 忙しいんだけど」



「……アイツとは、やっぱり

 ヨリを戻したのか?」



「また、その話?(。´-д-)ハァ-」


 ため息をついて

 まさくんの隣に座った


「別れたから、はい次!って…

 私は、まさくんとは違うしっ!」


 てっちゃんへの復縁紛ふくえんまがいは未遂!

 ノーカンだ ノーカン!!(◦`꒳´◦)フンッ



「アミを…

 守るためだと思ったんだ…グスン…」


 やっと私の方を見てくれた


 私に対して

 あんなに怒鳴り散らしてた人が

 こんなに弱々しくなるんだなぁ…


 鼻を真っ赤にして、

 別れて ひよ子と付き合えば

 私に危害を加えないという条件を

 社長から提示されたこと


 ひよ子と付き合う気もないのに

 毎日誘ってくるのが嫌で

 体中が痒くなったとか


 実家に付き合っている人を

 連れていくと別れるというジンクスも

 時々 声を詰まらせながら

 話してくれた



「あの、アマ…

 メッタメタのギッタギタからの

 ケチョンケチョンにしとくんだった!

 社長も社長で、パワハラじゃん

 ヽ(`Д´)ノ…チッ」



「アミが言うように

 クソみたいな会社だったから

 俺も、辞めてきた…」



「そっか…」



 ん?( ˙꒳​˙ )……

 私…聴覚おかしくなったのかな?

 今、辞めてきたって聞こえたんだが…


「な、なんて?…今、なんて言った?」


「俺も明日から

 自由ダーーーーーーッ!!!!

 フォ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!」



「………」


「なんで黙るんだよ!」


「だ、だって!!!!

 引き抜きで入社したんでしょ?

 社長に恩とか…」



「ここまでされて

 恩も何も無いだろ!!

 俺達のこと散々拗らせたんだぞ?

 あんな理不尽な社長だとは

 思わなかった…

 ……アミと付き合わなければ

 この事にも 気づけなかったよ…」


 続けて まさくんは


「俺から先に離れたのに…

 苦しくて…怖くて…

 恋しくて…つらかった…

 アミが居ないと…ダメなんだ…」


 まさくんの言葉に、私はもう…

 涙で ぐちゃぐちゃだった…


「アミに"さようなら"って言われて…

 もう二度と会えなくなると思ったら

 俺…っ…おかしくなりそうだった…」


 息ができないほど

 きつく抱きしめてくれた



 年上のプライドなんか捨てて


「私も、つらかった…

 まさくんと、ひよ子…を…っ

 見るのがぁ…ホントに つらかったぁ」


「……ごめん」


 抱きしめながら頭ポンポン…

 もっと泣けてくるじゃん…



 どちらかともなく

 磁石のように重なった唇は 涙の味…



 長く感じた半月…

 

 こんなに愛しく想う相手は

 この先、もう現れないだろう…



「あ…!!!!」


「何?」


「私、実家に まさくんと別れたって

 連絡しちゃったんだよ(>ㅿ<;;)アセアセ」


「あぁ…だからか!

 うちの親から何度も電話あって…

 折り返してなかったけど」


 少し考えてた まさくんが


「明日、両方の実家に行って

 今日までのこと、全部話そう…

 アミの実家に行くのは

 ちょっと怖いけど(´∀`)」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 次の日

 先に 柾國まさくにの実家に報告を…


 相変わらずの母親の激アツハグにて…

 ぎゅゅぅぅ〜(っ´>ω<))ω<`)


「アミちゃん、本当にごめんなさい…

 ウチの"ポンコツ柾國"が

 とんでもないことをぉぉぉぅん!!!!(T^T)」


「いやいや、大丈夫ですから(>ㅿ<;;)オッフ…

 私の方こそ とんでもない口調で

 まさくんに罵声をぉぉぅん!!!!(T^T)」



 この2人のやり取りを見て

 父親が笑いながら口を開いた


「女性は怒らせたら怖い…

 また1つ勉強になったな…(´∀`)ハハッ」



「笑い事じゃないよ…

 しかも、ポンコツって!(◦`꒳´◦)…」



「アミさんのご両親にも

 お前の想いを話してこい」



「…はい」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 

 アミの実家へ向かう車中…



「ねぇ…まさくん…

 …もう大丈夫だよね?」



「ん?何が?」



「…今、まさくんの実家行ったけど…

 別れるっていう…その…」


 隣で不安そうにしているアミの手を

 ぎゅっと握った…




「…そんなジンクス

 無かったことにしてやるよ」



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