第3話

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 見合いと称された部長家族との対面…

 食事に行ってこいと言われ


 ホテルから出た、柾國まさくにとアミ…


 ちょっと待った!!!

 一言、言わせてもらおうじゃないの!!!!



「どうして断らないんですかヽ(`Д´)ノ!!!!!!」



「あそこで、"食事には行きません!"

 なんて言えるわけないだろう(`-´)!!!!」



「はっきり断っても良かったんですよ!!!!

 せっかくの休みなのに 上司とご飯て…

 何、この罰ゲーム…やってられないわ!!」



「…そんなに嫌か?」



「嫌に決まってるじゃないですか!!!

 ちゃんと仕事してるのに…

 毎日毎日怒られてるんですよ、私は!!!

 何が楽しくて こんな…」



 あ……



「悪かったな…」


 おにが少し

 寂しそうな顔をして謝った…



 まずい……勢い余ってつい……


「すみません、言いすぎました…」


「いや……いいんだ……」

 バツ悪そうな空気が漂う…


「どうする?メシ…」


「せっかくだから食べましょうか…」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「え?…ここか?」


「はい、ハンバーガー嫌いですか?」


「いや、食えるけど....」


「お天気もいいので、外で食べませんか?」




 テイクアウト…

 近くの公園のベンチで食べる




「美味いな…」


「たまには いいですよね?こういう所で」



 会話がなく、気まずいので

 黙々と食べた




 しばらくして、部長おには…

「風、気持ちが良いな…」


 目を瞑り 腕を組んで うたた寝を始める…




 社長のヘッドハンティングで

 入社したというだけのこともあり

 あんなにプンスカ怒っていても

 そつなく仕事は こなす…


 …それは、私も認めますよ!

 だけど なぜ 私にだけ怒るのか…

 納得いかないわけで…


 この際だから聞いてみよ…



「あの…っ!!!!…」



 言いかけた時

 うたた寝していた部長が

 私の肩に頭をコテンと乗せた



(」゚Д゚)」ギェェェェェェエエエエエ

 た、た、助けてぇ〜(*」´□`)」



 ……。

 疲れているのかな…

 …少しなら

 肩を貸してあげても……っ!!!!



 ん?

(((;°Д°;))))ギャーッ



 肩に乗っかってた頭が

 ズルっと…

 ふ、ふ、太ももにぃぁぁぁぅぅ…

 チ───(´-ω-`)───ン



 膝枕っていう、罰ゲーム…


「何これ……(´・ω・`;)」


 …さっき言い過ぎちゃったし

 ここは、ガマン…o(´^`)o ウー



 ………。

 寒くないかな?


 カバンの中にあったカーディガンを

 上体に掛けてあげた



「ホント、いい天気……」


 小鳥のさえずりが 聴こえる公園…

 少し冷たい風が心地よくて

 私も寝てしまいそうだ…



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 身動きが取れないまま

 20分経過....



「あのっ!!!!そろそろ起きてくれませんか??

 足痺れそうなんですけど!!!!!」



「ん…っ…ん?…えっ!…あっ!!!!

 ご、ごめんッ!!!!!」

 ガバッと頭を上げ、

 勢いよく立ち上がって頭を下げた



 落ちたカーディガンを拾い上げ…


「ホテルに戻りますよ…

 両親が待ってます…」



「そ、そうだな…」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 ホテルに戻ると、

 両家の両親ともに

 帰宅の準備に入っていた



「少しは仲良くなった?(*´艸`)フフフッ♡」

 母が楽しそうに言ったが



「仲良くなったってほどでは…」

(言うの2回目だし!)




柾國まさくに

 アミちゃんの連絡先 聞いておきなさいよ!

 次に会うために必要でしょ?」

 と、彼のお母様…


 つ、次?(||゚Д゚)ヒィィィ!

 いやいや、毎日顔合わせてるしっ!


「アミ、連絡先教えてあげなさい」

 父が言うので 渋々、連絡先を交換した



 帰り際、部長に

「このことは、会社では言うなよ」


「言うわけないじゃないですか!!!!」




 両家、解散となった


 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 部長御一家の背中を見送ったあと、


 両親には

「私は、"大恋愛の末に結婚"って

 決めてるから!

 今回の話、無かったことにして!」


「その大恋愛の相手はいるのか?」


 父を睨みつけ

「こ、これから見つけるのよ!」


 そう言って、自宅へと向かった



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 一方、その頃…


「アミちゃん、

 素敵なお嬢さんになってたわね」


「小さい頃の面影、少し残ってたな」


「悪いけど、俺はまだ…

 結婚する気はないから!」


「今すぐじゃなくても、いいのよ…

 いずれは、アミちゃんと…」



「いや……それは無いよ」


 ………。



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 次の日


 いつものように

 じんと並んで会社に向かう


 仁が、何かを思い出した顔をして

「あ、そういえば、聞いた?」


「何を?」


「今日から1人、

 研修で イケメンが来るらしいぞ!

 まぁ…俺の方がイケメンだと思うけどな」



「その自信、どこから来るのよ…

 イケメンより仕事が出来る人がイイわ」



「おっと?仕事が出来る人?

 それは、俺のことかな( -∀-)ハッハッハ」



「(*´艸`)あはは…そうだ そうだ!」




 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 事務所に入って自分のデスクに

 カバンを置く



「ァ、アミ!!!!」

 と、呼ぶ声が聞こえた…



「ん?どうしたの?」

 と、じんの方を見た



「俺、呼んでないよ?」



 え?誰だろ?•́ω•̀)?



しゅん、呼んだ?」



「先輩を呼び捨てなんか

 したことないよ、俺…」



「あ、そうだよね…

 じゃあ、誰が呼んだの…?」

 キョロ(゚∀゚≡゚∀゚)キョロ



「お、俺だ…っ…」




 振り向くと そこには

 あのおにがいた…




「お、おはよう。アミ…」



 ……何、照れてんのよ( ̄▽ ̄;)

 ちょっと意外…


「おはようございます(*^o^*)」




「部長が呼んでたのか?(ボソッ)」

「どうしたんですかね?急に(ボソッ)」



 仁と俊が、顔を突き合わせて

 話してるのが聞こえた



 さぁ〜ね、私にもよくわかりません…

 だけど、照れながら

 私を呼んだ部長…面白かった…



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 朝礼が始まった


 いつも、あまりパッとしない 郷布ごぉふ専務が

 研修で来たという男性を

 元気いっぱいに紹介した



「今日からお世話になります!

 よろしくお願いします!」



 スカートのホコリをつまむのに

 下を向いていた私…



 ん?…聞き覚えのある声…



 顔を上げると、専務の横には

 1年前に別れた、

 元カレのてつが立っていた…



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