第2話

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 お休みの日


 ホテルに行くから…

 普段着じゃ、マズイわよね…(ノ∀`)タハー

 少し 小綺麗な格好で

 母と約束した ベローホテルへ向かう


 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「来た来た、アミ!こっち〜ヾ(*ˊᗜˋ*)」



 満面の笑みの母が

 こちらに向かって、ブンブンと手を振る

 隣には、父の姿も…

 仲の良い両親の姿は

 いつ見てもホッとする…



「休みなのに悪いな…

 今日は会わせたい人がいるんだ」


 にこやかに父は言った



「会わせたい…人?」


 誰だろう…とポヤポヤしてる間に



「お待たせしました!」


「お久しぶりです!お元気でしたか!」



 うちの両親より年下だろうか…

 1組のご夫婦が、こちらに近づいてきた


 どうやら両親とご夫婦は、

 知り合いのようで


「娘のアミです」

 母が、グイッと私の腕を掴んで

 そのご夫婦に紹介した



「はじめまして!アミです!」

 元気に一礼…


「素敵なお嬢さんになられて…」

 ご夫人に言われた…



「アミが小さい頃、会っているんだよ」

 父が一言…



「覚えてないわよね!

 まだ小さかった頃だから…

 うちの息子とも、遊んでくれたのよ!」



 息子さんがいるんだァ(*´o`*)

 どんな男の子だったのだろう…

 子供の頃を思い出そうと躍起になった…




「着いたって メッセージきたぞ」


「迷ったのかしらね?アハハ…」


 と、その時……




「遅れて申し訳ありません...」



 …………。


 ………え?( °罒°)



〖んえ゛ーーーーーー!!!!ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ〗

 聞こえましたか?

 心の叫びがァァァ!!!!!!!



「え...は?…何でここに?」

 遅れてやってきた上に

 ビックリした顔の この男……




「息子の柾國まさくにです」



〖はい、知ってます.....〗

 思わず声が出そうになった



 いつも私に怒鳴り散らしてる

 部長おにが目の前に………



「はじめまして…柾國です(^_^)」



 シレッと すました顔で

 にこやかに自己紹介…ってか!!!!??



「……アミです」



 隣にいる母に

(何これ、どういう事?)

 耳打ちをした


「見合いだと言ったら来なかったでしょ?

 ヾ(  ̄▽)ゞあっははは!」

 林家〇ー子バリにワロてる母…



「見合いというより許嫁ってところかな…

( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」

 高らかに笑う お相手のお父様…


('-' ).........。

 ……嘘でしょ?このおにと?

 私は目が点に…

 冗談じゃないっ!!!!!!



「わ、私はまだ、結婚は考えてません!」

 …誰がこんな男と!!!!( ` Δ´)



「僕も考えてませんよっ!」



 お互いに睨みを利かす…



「今すぐとは言ってないよ」


「これから考えていけば…ね!」


「そうそう、徐々に仲良くなればいいさ!」


「そうよ〜♡…ね!」



 親同士、交互に言うが…

 ね!……じゃないよォ(>︿<。)

 何が悲しくて、このおにと?

 絶対、嫌だ!!!!!!



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 両家の両親は

 再会を懐かしみ

 思い出話に花を咲かせている


 普段 私にだけ

 怒鳴り散らすおにを目の前に

 何が楽しくて

 休日にも会わなきゃならんのか!

 …と悶々としていた


 とても居心地が悪い…

 息が詰まる…


「お話中すみません、

 電話が来たので席を外しますね」


 嘘をついて席を立った



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 ロビーのソファにドカッと座る


 なんてこったい、見合いだと?

 帰りたい…帰りたい…帰りたい…

 ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙…帰りたいッ!!!!!

 絶対嫌だ!!!!!!



「…ここにいたのか」


 休日に一番会いたくない男が

 険しい顔で話しかけてきた


「ここでもそんな顔で怒るんですか?」


「いや、そうじゃなくて…」

 うなじを触りながら…

「悪かったな...この見合いの件は断るから」


「当たり前です!

 私もお断りしますよっε-(`・ω・´)フンッ」



 意見が一致!!!!(^Д^)وヨッシャー!!!



「部長と同じ考えで良かったです(*´꒳`*)」

 満面の笑みで答えた



「ふっ…あからさまだな」

 部長はクスッと笑った



「戻りましょうか…両親も待ってますので」


「そうだな…」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「あら〜!仲良く戻ってきたわ!

 若いと、仲良くなるのも早いのね♡

 ヾ(  ̄▽)ゞオホホホ」


 好き勝手言う母に

「仲良くってほどでは…( *¬ω¬)」

 と、ピシャリ…




「アミ!この後、まだ時間あるのか?」


「…あるけど」


「それじゃあ、柾國くんと

 ご飯でも食べてくればいい」




 は…はい?•́ω•̀)?

 何を言ってるんだ?父よ…


「いやいや、

 お相手にも予定があるだろうし…」

 と、言いかけたら



「僕は 構いませんよ!(´∀`*)」



 鬼よ…笑ってる場合か?

 さっき この見合い案件は

 断ると合意しただろがぃ!!!!

 …空気を読んで断れよ!!!!!!( #`꒳´ )怒


 部長のお母様が

「私たちはここで話をしてるから…

 いってらっしゃいよヾ(*ˊᗜˋ*)」


 と、笑顔で見送ってくれた



 ……

 はぁ(。´-д-)…信じられない



 そそくさと、部長と2人

 ホテルを出た





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