もしも俺が…好きだと言ったら?

keco

☆第1章☆

第1話

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 青く澄んだ空…太陽の光が眩しい…

 こんな日は、どこかに遊びに行きたい...



 陽気な天気とは裏腹に

 どんより曇ってる私は今…

 少し混雑した電車に揺られている



「会社行きたくない…

 毎日毎日怒られて…

 そんなに仕事できないの?私…

 はぁーーーーーっ(´Д`)…」



「..デカいため息だな」



 隣には、窓を眺めながら

 ニヤついた同期、親友のじん

 自称イケメン…

 まぁ…確かにモテる…



「他人事だと思ってニヤけちゃって!

 本気で悩んでるんだよ…o(´^`)o 」



「何、悩んでる?」



「転職…しようかなぁ…」


「……えっ…」


 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 そうこうしてるうちに会社に着く

 社内エレベーター前…



「もう、私…限界かも

 事務所に入るのも嫌なんだけど…

 メンタル…崩…壊…寸…前( ºωº )チーン…」



「は?

 打たれ強さNo.1のお前が?

 心臓に毛が生えてると言われたお前が?

 メンタル崩壊だと??

 アーヒャヒャヒャ!!!!(爆°∀°笑)

 朝から、笑わすなよ!!!!

 腹痛いって!!!!(´・∀・)ヒィィィ!」



 しどい…しどすぎる…


「…………

 仁とは、もう話さない!(◦`꒳´◦)フン!」

 スタスタ(((((*´・ω・)



「いや、おい!ちょっ…待てって!」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 足早に 事務所に入るや否や


「おはようございます、先輩!」

 爽やかな笑顔で 声を掛けてきた後輩のしゅん


「また朝から"同期バトル"ですか?

 うらやましいなぁ( *¯ ³¯*)ブー」


 ちょっと不貞腐れてる俊は

 可愛い後輩…慕ってくれてるのがわかる



「眉間にシワ…綺麗な顔が台無しですよ」

 楽しそうに笑う俊…



「笑わないでよ( ⸝⸝・̆⤚・̆⸝⸝)」




 何だかんだ、こんなやり取りが

 毎日のルーティン…



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「おい!この書類、誰が作った?」


 これもルーティンなのか…

 始業時間 早々に一気に気持ちが沈む


「わ、私ですけど…」


「文章はわかりにくいわ、誤字もあるわ!

 書類もまともに作れないのか?」


 片眉を上げ…

 偉そうに言ってくる このおに

 年下のメガネ上司…

 見映えは、そこそこイケていて

 良いんだけどなぁ…



「おい、聞いてるのか?」


「…聞いてます」


「作り直せ!

 10分くれてやる…いや、多いな

 5分だ、5分でやり直せ!」


( ー̀ ༥ ー́ )ムスッ…


【返事っ!!!!!】


【ハ━━━ヾ(。´囗`)ノ━━━イ】


「なんだ?その返事は…」


「はい!!!!……

 ……この鬼がっ!!!!!(ボソッ)」


「今、何か言っ…」


「なんでもありませ〜ん( ˘꒳˘)」



 ホント限界…

 何なのこの人…毎日毎日…

 私、いつかブチ切れるわ…

 封印していた オラオラ系…

 コイツのせいで解かれそう…




「先輩?」

 俊が、私の顔を覗き込む…


「ものすごく怖い顔してたよ(´・∀・)」

 クスクスと笑いだした



「ねぇ、俊…仕事終わったら飲みに行こ!」


「お!いいですね!行きましょう!!!!」



 ──この日は、仕事も順調に進み

 定時に終わらせた



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 行きつけのBARへ...

 淡いピンクのカクテルを一気飲みすると



「ダーーーーーーッ!!!!!´□︎`;)」


「えっ、いきなり猪木?(´▽`*)アハハ!」

 腹を抱えて笑う俊を横目に


「いいよなぁ〜俊は…

 優秀だから 怒られた事ないでしょ?

 仕事出来るもんね〜(´Д`)ハァ…」


「部長って、先輩にだけ

 当たり強いような…

 男の俺から見ても かっこいいのに

 差別してるのかな?」



「やっぱり そうだよね!

 どうせ気に食わないんでしょ?

 年上で生意気だし…」



「社長のヘッドハンティングで入社とか!

 知らんけど、最初から態度でかいんだよ!

 あの人絶対彼女とかいないよね?

 いや、モテない…はい、消えたぁ〜!

 女性を大切にしないオトコはダメよ!

 あの人、一生結婚なんかできないわ!

 いや、彼女なんて出来るはずがない!」


「俊、あんな男みたいになっちゃダメよ!

 いい?女性を大事に…わかった?」



 一度言い出したら 止まらない…


 2杯目のカクテルを飲み干し…

「もう無理ダーーーーーーッ!´□︎`;)」


「出た!また猪木( ゚∀゚)・∵ブハッ!!」



 ……。



「…っていうか、どうして仁もいるのよ!」


 澄ました顔で、俊の横でお酒を飲む仁…



「2人がここに入っていくの見たから〜♡

 俺も仲間に入れてもらおうと思って〜♡」


「仁に話すことは、何も無いです( ⸝⸝・̆⤚・̆⸝⸝)」


「朝は、ごめんてぇ〜!謝るから〜(*>人<)

 仲間はずれにしないでよォ…」


「仁さん、俺と先輩の邪魔しに来たの?

 これから先輩を口説こうと思ってたのに」



「邪魔って何だよ!

 俺たち3人でチームだろ?

 こんなの口説いてもダメだ!」


「こ、こんなのって!!!失礼だな、仁!!!

 チームって!何言ってんのよ…(ノ∀`笑)」


 私たち3人は、仲が良い…

 ご飯もしょっちゅう一緒に食べるし

 宅飲みする仲でもある

 気の合う同僚…

 支えてもらってるんだよねぇ…

 ありがたい!



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 散々2人に愚痴って…

 自宅に帰ると スマホが鳴った



「もしもし?お母さん?

 今度の休み?…うん、空いてるよ!」


「ベローホテルに11時ね!わかったわ!」




 この時は、まだ知らなかった…

 想像もしてなかったことが

 私の身に降りかかるなんて…


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