第13話

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 "じんしゅんには

 私たちの事 話しておきたいの…"

 まさくんに話した


「…そうだな」


「てっちゃんにも…」


「てっ…ちゃん?…( ¯−¯ )」


「あ、てつさん…」

 元カレだということも しっかり話した


「…タイミングをみて話するね」


「わかった…

 長く口止めさせて ごめんな…」



 いくら抱きしめても足りないほど

 私たちは互いに恋焦がれている



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 翌朝


 カーテンの隙間から

 眩しい光が射し込む



 温かな彼の腕枕…

 目が覚めた時、一番に飛び込んでくる

 愛しい人の寝顔…


 『まさくんって、整った顔してるなぁ…』

 美白の艶肌に 手を伸ばし頬に触れる…



 ゆっくりと目を覚ました 彼は

 その手を掴み

 再び 私を腕の中に 閉じ込めた



「おはよう…

 顔に何か付いてた?」


「目と鼻と口…あと眉毛?」



「…ぷっ((´∀`*))…だな!

 明日も休みだし…

 今晩、飲み会が終わったら

 俺の家に来いよ!」


(o´罒`o)ヘヘッ

 1人でニヤけてると



「…返事」


「は〜い♡」


「あ!飲んでる時

 ひよ子との距離、気をつけてよ!」


「…お?妬いてんの?( ̄∀ ̄*)」


「…あら?返事は?」


「はい…」


 見合わせて2人 クスクスと笑う

 …おはようのKiss


 からの〜


「ち、ちょっと!遅刻するっ…んぁ…」


「アミが隣にいるから悪い…っ…はぁ…

 うっ…っ出るっ…」



 ⊂('ω'⊂ )))Σ≡ドピュッシー



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 夜の飲み会…


 社長の長〜い挨拶から始まり


 郷布ごぉふ専務の

 乾杯の音頭で飲み始めた



「アミねえ見てよ!

 あの子…ここでも部長にベッタリよ!」

 事務のチハルが ひよ子を指さしている


「なんやねん、あれ!部長も部長やで!

 デレデレすなっ!」

 同い年のカナが怒ってる



 毎日、朝からずっと

 柾國まさくにの傍から離れない ひよ子…

 他の社員にも

 あまり良く思われてないみたいだ…



「先輩…飲んでますか?」

 俊が話しかけてきた


「うん、飲んでるよ!」


「あの〜…仁さんから聞きました…

 …反省してるみたいです」


 少し離れたところで

 背中を丸めて飲んでいる仁…

 何だか可哀想になってきたので

 声をかけてみる



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「仁…」



「…えっ!…あ、アミ…

 この前は本当にごめんっ!!!!」

 勢いよく頭を下げた


「いや、こちらこそ…:( ;´꒳`;)」


「あれから、アミと話せない日が続いて

 ツラかった…(;´∀`)…ァハハハ…ハハ…」


「そうだよね…(´∇`;)」


 毎日のように ふざけてた私たちだから…

 こんなに口をきかなかった期間も

 今まで無くて

 …同じく、私も寂しかった


 ──きっと 今…言うべき時なんだろう…



「明日、2人に…話がある」


「えっ!Σ(゚д゚;)もしかして

 絶縁されんの?俺…(>︿<。)」


「仁さん…(。´-д-)ハァ-

 何もしてない俺を巻き込まないで」


「あ?…違う違う(ヾノ・∀・` )」


 仁と俊は、顔を見合わせていたが


「絶縁じゃないなら何でもいいよ!((´∀`*))

 …取り急ぎ この前の件は許してくれる?」

 仁が上目遣いで 私をチラ見する


「仕方あるまいて…(◦`꒳´◦)」


「ははっ…やった!!!ヽ(´▽`)/

 アミ、仲直りの乾杯しようか!!!!

 俊、音頭とれ!」


「だから巻き込まないでくださいって!」


 とりあえず、こっちは大丈夫だ



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 アミ達は 盛り上がってるみたいだな…


 横目でアミの方を気にしながら

 飲んでいた柾國



「部長ぉぉ〜♡飲んでますかぁ〜♡」


「うん、飲んでる…」


「部長ぉぉ♡私、酔ってきちゃったぁ〜♡」


(^∀^;)アァ……

 このひよ子を何とかしないと

 アミをまた 不安にさせる…


「もう飲まない方がいい…」


「え〜♡私が歩けなくなったらぁ

 部長に送ってもらうからぁ

 いいんだも〜ん♡」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「だも〜ん♡…じゃねぇわ!(`Д´)…チッ!!」

 ひよ子の様子にイライラしながら

 なみなみと入ったお酒をグビグビ飲んで

 テーブルに音を立ててグラスを置いた



「………」

 哲は、柾國とひよ子の様子を見ていた


『すごいな…あんなにグイグイと…

 ちょっと、引くレベル…

 この飲み会で

 勝負かけるって言ってたし…』


 ……


『アミも…やばい飲み方してるなぁ…』

 同時にアミのことも気にしていた



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「ちょっと席外す!!!!」

 ベタベタしてる2人のことを

 見てられなくて

 私は会場を出た



 外の空気を思いっきり吸い込む…


「はぁ…(´△`)知らなかった…

 私って こんなに…

 ヤキモチ妬くんだ?(ボソッ)」



「もうそろ終わるし

 先に帰ってもいいんじゃない?」

 仁が後ろから着いてきた


「1人抜けてもわかんないよね?

 帰ろうかな〜ホントに…」


「部長に言っておくから帰りな!」


「じゃあ、お願いします(*´꒳`*)」

 コンビニ行ってから帰ろうか



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 会場では

 柾國がアミを探していた…


「…どこに行ったんだ?」



「部長…アミは帰りました」

 仁が報告した


「そうか…わかった」


「あの…」

 何か言いたげな仁…


「……?…」


「アミに…あまり

 怒らないで欲しいんですけど…」


「……何か、不都合でも?」


「アミは、俺にとって…大切な同期です

 つい最近まで、退職も考えるほど

 悩んでました………

 怒らない言い方もあると思います…」



「……へぇ〜

 アミの保護者みたいだな?

 それとも……同期というより

 特別な存在…なのかな?」



「……そ、それは…」



「安心しろ…もう怒鳴ったりしないから」



「…分かりました

 それじゃ、お先に失礼します…」

 スタスタ(((((*´・ω・)



「はぁ…」

 柾國は ため息をついた


 大人げなかったか…今の言い方……

 俺は お前たちがキスしてるところを

 見たんだぞ!

 これくらいの態度をとったって…



「部長ぉ〜♡送ってくださぁ〜い♡」

 ひよ子が近づいてきた


「………」

 もう絡むなよ…( - - `)…ハァ


「…駅までだぞ!」


「わ〜い♡」



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 駅近のコンビニで

 気になってた雑誌をチラッと立ち見…

『最近のコンビニのスイーツ、

 美味しいんだよねぇ〜

 まさくんは、何食べるかな?』


 好物を探して、

 少し時間がかかってしまった



 コンビニを出て、歩いていると

 柾國とひよ子が一緒にいるところを

 目撃してしまう



 『……やっぱり一緒に帰ってるし(´^`*)

 …何、話してるんだろう…』


 今にも泣きそうな

 ひよ子の声が聞こえてきた



「私…部長の事が

 ずっと前から好きでした…」


 ひよ子…やっぱり、まさくんのことを…

 だからあんなに、ベッタリだったんだ…

 複雑な気持ちのまま ため息をついた




「……家で、俺の帰りを

 待ってる人がいるんだ…

 気持ちには応えられない…ごめん…」



『……まさくん』


 ……待ってる人

 そう、私の事よ!!!!

 諦めなさい、ひよ子!!!!!( *¯ ꒳¯*) ドヤァサァ…!!


 その言葉を聞いて嬉しくなって

 スキップしたい気持ちを抑えながら

 柾國の部屋に向かった



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




「どうしたんだろう…

 あれから…結構時間経ってるのに…」


 部屋に ポツンと1人…帰りを待つ




 空が明るくなっても

 柾國は、帰ってこなかった


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