第34話

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 のんちゃんからの連絡


 "マサ、すごく疲れてるみたいだから

 様子を見てくれないか"

 …という内容だった



 だいぶ動けるようになった

 いつまでも甘えてられない


 食事の準備をしていたら

 仕事から帰ってきた まさくんが



「…嬉しいよ

 アミが元気になってくれて」



 そう言って

 久しぶりに抱きしめてくれたのに



「先に風呂入るよ…着替えてくる…」


 


 バタンッ・・・・



 まさくんは すぐ体を離して

 リビングから出ていった




「・・・・・・」



 一度ハグしたら

 しばらく離れなかった頃を

 懐かしく思い出していた



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 着替えるために寝室へ入った柾國まさくに



「・・・はぁ〜」



 近づかないようにしないと…



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 退院しても

 体力や筋力が戻るまで

 無理はさせられない


 俺のワガママ…

 1日も早く

 一緒に暮らしたくて…


 望兄さんにも手伝ってもらい

 アミの部屋から荷物を運び終えた




 "彼女がそばにいるだけで頑張れる"



 アミの存在が

 どれほど支えになっているか⋯

 アミが事故に遭った時

 改めて思い知らされた



 "今度は 俺が…支える番だ"



 家事も元々やってたし

 嫌いじゃない…


 定時に帰れるように

 早出したり⋯色々と工夫をした



 家に帰って来て


 久しぶりに

 夕食を作るアミの姿を見て

 嬉しくなって

 思わず 抱きしめてしまった



「ありがとう!無理させてごめんね…」



 耳元で聞こえる 優しい声…

 ずっと 聴いていたい…



「無理してたわけじゃないよ…」



 アミの体温が

 

 合わせた胸から

 抱きしめた腕から

 くっつけた頬から

 ジワジワと伝わってくる…





 ……っ…マズい




 風呂に入ると言って

 アミから離れ、寝室に逃げた





 ・・・・・・・・・




 ダメだ…




 まだ…




 アミは病み上がりで…




 落ち着け……






 ムクムク…ッ…



『落ち着け!バズーカっ!!!!』


 ペシペシッ (*`Д´)ノ



 男のサガ…仕方ないだろ…

 ちょっと抱きしめただけで

 この生理現象…

(。´-д-)はぁ…



 どれくらい我慢してるのかって?


 出張1週間目、

 アミがてつに噛まれた日が

 最終メンテナンス…


 出張から帰る日に

 アミが入院して…

 それから、退院まで1ヶ月以上…



 …な?

 だいぶ我慢してるだろ?



 …え?

 自分で『アレ』しろって?



 わかってないな〜!

 それじゃダメなんだって!

 意味が無いんだよ!



 …カラダを絡ませて

 お互いの波長を合わせて

 温かいアミの中で…

 一緒に…イk…っ


 ムクムク…っ…⋯(*´°`*)ハゥ⋯




 コンコン…


( ゚∀ ゚)ハッ!



「まさくん、お風呂沸いた〜!

 入れるよ〜!」



「(*」´□`)」 わ、わかった!」



 ・・・・・・アブねぇ・・・

 またおかしな妄想が

 始まるところだった⋯我慢、我慢・・・


((((;´・ω・`))スタスタ…


 入浴中…

 チラつく妄想で

 誘惑されるが

 ひたすら耐える俺、エロし…

 

 あ、間違えた⋯えらし…



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 退院して2週間後…

 ようやく職場復帰!


 いつものエレベーター前…


「アミさ〜ん!待ってたよォ〜!

 ε=ε=ε=(ノ*>∀<)ノ テテテテテ…」


「さとちん、長い間お休みしてしまい…

 ご迷惑おかけしました(*・ω・)*_ _))ペコリ」


「無事に退院出来て良かったね(*´꒳`*)

 家でゆっくり休めた?

 もう、大丈夫なの?

 アミさんが入院中、柾國まさくにさんが、

 面会謝絶だって言うんだもん…

 気が気じゃなかったよ!!!!(´⌒`。)グスン」


「め、面会謝絶?!」


「退院する前の日に

 "実は面会謝絶は嘘です"って

 言われたんだよ?

 酷いと思わない?(´^`*)ムー」


「だって!!!

 智さん、毎日見舞いに

 行きそうな勢いだったし…( *¯ ꒳¯*)」



『私が居ない間に さとちんとも、

 すっかり仲良くなって…』



「心配かけた分、

 お掃除しまくるから!まかせて!」



【無理しないで!】



 シンクロした2人が

 顔を合わせて笑い出す


「(´▽`*)アハハ…ハモった〜!」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 何かしようとすると



「あ、それは僕やるから(*´꒳`*)」


「えっと、じゃあ〜これ…」


「いやいや、それも僕やるから(*´꒳`*)」


「……だったら、こっち…」


「あ〜触らないで!僕やるから(*´꒳`*)」



「ねぇ、さとちん…

 せっかく復帰したのに

 何もしてないんだけど?」



「ホントは、アミさんをおんぶして

 仕事したいくらいだよ!(´^`*)ムー」



「お、おんぶ!?

 過保護な先輩ですね、智さんは( ´艸`)

 体が鈍ってるから動きたいんです!

 "ここで働かせてください"m(*_ _)m」



「あー!敬語ぉ!それに

 なんか聞いたことあるセリフぅぅ」



「この前テレビで観たの

 "もも百合ゆりの神隠し"…

 敬語が嫌なら、仕事させて( ¯ㅁ¯ )」



「……わかったよぉぅ(´^`*)」



 こんなやり取りを繰り返しながら

 1日1日、身体を慣らしていった



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜




 家に帰れば

 一気に疲れが押し寄せてくる


 動けなくなる前に

 掃除機を掛けて

 食事の支度をしていた



 あと…お風呂も洗わないと…



 ガチャ…


 リビングのドアが開き

 まさくんが帰ってきた


「ただいま…」


「おかえり、まさくん!」


「疲れただろ?…

 風呂は、俺が洗うから

 休んでて…」


 ワイシャツの袖を捲りながら

 バスルームへ向かっていった



「・・・・・・」



 職場に復帰しても

 ずっと こんな感じかぁ…



 まさくんは 疲れてるってより

 時々つらそうな顔をすることが多くて…



 (。´-д-)はぁ…


 まだ、負担かけてるよね…



「・・・・・・」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「洗い物、俺やっておくから

 先に風呂入っておいで!」



 食事の後 アミを先に風呂に入らせて

 食器を洗い終えて 一息ついた



 ソファーで ゴロンと仰向けになると

 いつの間にか ウトウトと寝てしまった



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「お風呂上がったよ〜」


 リビングへ行くと

 まさくんは ソファーで寝ていた



 ・・・・・・疲れてるよね


 久しぶりに見る寝顔…

 目鼻立ち、はっきりしていて

 ホントにかっこいい…


 もっと近くで寝顔 眺めよう…

 ~(((((((((((((っ゚ロ゚)っ ソロリソロリ



 ´。・д・)ジー・・・



 「・・・・・・」



 ナデナデ(。・ω・)ノ゙(*´-ω-)zz



「まさく〜ん…お風呂ぉ……」

 |ノo・`)ა オキロー



( 。・-・。)ジー



「かっこいいなぁ…♡」



 ジーーーー…‎(•'-'•)




 グイッ…



「うわぁ!」



 寝顔を覗き込んでたら

 腕を引っ張られ

 ソファーにゴロン…



「いつまで 俺の顔見てるの?」


「いつまでも見てられる…(​ *´꒳`*​)フフッ」



 ギュッ…

 フワッと抱きしめてくれた



「…私、まさくんに

 避けられてるって思ってた」



「…避けてたよ」



 そうはっきりと言葉に出されると

 ショックだなぁ…(*´ヘ`*)



 しょんぼりしてると

 続けて、まさくんが口を開く



「どうして避けていたか、わかる?」


「⋯もう、冷めた⋯とか?」


「その逆⋯」


 そう言うと

 息がかかるほどの距離で

 向き合った



「…ちょっとでも触れたら

 めちゃくちゃに抱きたくなるから」


「・・・・・・っ・・・」



 ❥ー(♡ω♡ )ー➤ズキュン!!…クリティカルヒッッッツ!!!!



「…風呂 入ってくる」


 スタスタ(((((*´・ω・)



「行っちゃった…(^∀^;)」


 冷めたわけじゃなかった…ε-(´∀`;)



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 頭からシャワーに打たれる…



 ソファーで寝てたのは

 ほんの一瞬



「お風呂上がったよ〜」



 声が聞こえて 薄目開けたら

 アミが近づいてきて

 ジーッと見つめられ

 起きるに起きられなくて



「もう…限界だな…」

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