第24話

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 父親の会社で

 クリーンスタッフとして働く

 

 早く仕事を覚えたいがために

 先輩のさとし

 何でもお申し付けください!と

 言ってしまった


「あ!今、何でもって言った?

 それじゃ…連絡先教えて!(*´꒳`*)」



「……えっ?(・д・。)」



「社内を手分けして掃除するから

 指示を出す為に必要だからね!

 まさか みんな仕事してるのに

 大きな声で指示できないでしょ(^-^)b」



 そっか…!

 びっくりした( °∀° )


「そうですね、わかりました…」



『へへっ!素直なお姉さんで良かった♡

 指示どうのこうのは ただの口実…

 連絡先GETだぜっ☆』



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 作業をしながら仕事を教わり

 事務所前の廊下に差し掛かる


 人集ひとだかり…

 なかなか前に進めない…


「何か、あったんでしょうか…」


「事務所の方にも

 今日から新人さんが入ったんだって!

 たぶん、野次馬だろうねぇ〜

 さっき挨拶したけど、

 なかなかのイケメンだったよ(*´꒳`*)」


「あ、あぁ〜そうなんですね…(^_^;)」


 この人達、まさくんを

 見に来てるのか!

 女性は少ないって言ってたのに、

 結構 居るじゃないか…(´^`*)



「どうしたの?疲れちゃった?

 少し、休憩しよっか(*´꒳`*)」


 ニコニコしてる智さんに、

 何だか癒される


 この子、可愛がられるタイプね!



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 〜休憩フロア〜


 仕事、早く覚えて

 智さんの負担を軽くしなきゃ…と

 焦る気持ちが先走る…


「智さんは、ここの会社で

 長く勤められてるんですか?」


 さっきまでニコニコしてたのに

 アミの質問に 急に真顔になった智…


「ねぇ…アミさん…」


「はい?」


「僕、アミさんより年下だから

 名前は呼び捨てして欲しいな…」


 よ、呼び捨てして欲しいって…(/// ^///)

 なんてこと言うのっ!


「いえ、いくら年下でも

 職歴では先輩なので

 呼び捨ては出来ません!」


「硬いこと言わないでよ〜

 僕とアミさんしか いないんだし(*´꒳`*)

 …じゃあ〜でイイよ!

(人´∀`*)オネガイ♡

 あと敬語は やめて欲しいなぁ〜

 これから一緒に仕事していくのに…

 アミさんが…何だか

 遠く感じちゃうから…(´^`)シュン…」



 さと…ちん…

 笑ったり、"しゅん"な顔になったり…

 ❥ー(♡ω♡ )ー➤ズキュン!!

 ちょ、ちょっとぉ!!!!


 さっきから撃ち抜かれる…


「わ、わかった…

 じゃあ、さとちんね!

 敬語も無しってことで…(^∀^;)」


「へへっ…やったぁ〜(๑>◡<)ノ"」


 敗退(>_<。)

 これが毎日続くと思うと…大変だわ


「えぇっと、ここの会社はね〜

 勤めて4年くらいかな〜」


 休憩と言いながらも

 床のゴミを拾ってみたり

 テーブルの上を

 ダスターで拭いたりして

 汚れに目を光らす智に

 ギャップを感じる( °_° )プロだわ…


「4年!?ベテランさんだね(*´罒`*)」


「あ、そうだ!アミさん!」


「はい?」

 仕事のことかな?


「アミさんって、彼氏いるの?」


 _(┐「ε:)_ズコー…


「いるよ!」


 即答出来る この爽快感…

 隠すと ろくな事ないって

 前の会社で痛いほど わかったから


「な〜んだ、彼氏いるのか…(´^`*)ムー」


「さとちんもいるんでしょ、彼女!」


「僕、いないよ♡(*´꒳`*)」


 こんな可愛い顔してたら、

 誰もが この笑顔に

 堕ちるんじゃないの?

 彼女がいないなんて

 騙されちゃいけない!

 恐ろしい子だわ…((((;゚Д゚))))ガクブル



「おっ!智たちも休憩?」


 休憩フロアに 望と柾國が入ってきた



「望さん!こちら今日から一緒に働く

 アミさんです(*´꒳`*)」


 わざわざ のんちゃんに

 紹介してくれたさとちん…

 そっか、の関係は

 知らないよね…


「初日で、疲れてない?

 智に こき使われたんじゃない?

 ≧(´▽`)≦アハハ」


「いえいえ、そんなことないです!

 仕事内容もすごく丁寧に

 教えてもらってます!」


「アミさんは、覚えが早いんです!

 でも これから…寒くなるから

 この…綺麗な手が…

 荒れちゃうんじゃないかって…

 すごく心配で…(´^`)シュン…」


 私の手を擦りながらぁぁぁ…

 ❥ー(♡ω♡ )ー➤ズキュン!!あぁ…また…



 傍で見ていたのんちゃんも

 これはダメだと思ったのか


「智、アミは俺の親戚なんだよ( *´꒳`* )」


「え!そうなんですか?( ゚∀ ゚)ハッ!

 じゃあ、望さんはアミさんのことは

 よく知ってますよね?

 アミさんの落とし方…

 教えてもらおうかな?…(o´罒`o)ヘヘッ♡」



 『お、落とす…?…(;¬_¬)ジー』


「新人さんなんですね…(*´꒳`*)

 僕も今日 入社したばかりなんです!」


 まさくんが にこやかに声を発した…



「えっ…まs…」


 でも、まさくんは

 シ━ッd(˙罒˙ ))

 さとちんに わからないように

 一瞬のジェスチャーをした


『えーー(๑¯ㅁ¯๑)

 また内緒にする気なの〜?』



「親睦兼ねて 新人同士…

 今晩、食事に行きませんか?」


 ……は?!何を言っているんだ( ˙ㅿ˙ )

 まさくんよぉ…


「しょ、食事ですか?(^∀^;)」


 慌てて話を合わせた…



「アミさんには、

 彼氏がいるんですよ!<(`^´)>ムムム...」



「彼氏がいるとわかってるのに

 智さんも、落とす気満々でしたよね?

 僕と一緒ですね!」


 片眉を上げる まさくん…


「アミさん…

 仕事が終わったら

 ロビーで待ってます…(^_^)」


 そう言って まさくんは

 休憩フロアから出て行った


『何、この展開……( '-' )』

 フリーズしていると


「アミさん、行かないよね?٩(๑`^´๑)۶」


「あ〜…どうしようかな〜

(;´∀`)…ァハハハ…ハハ…ハ…」


 笑いをこらえていた のんちゃんも


「じゃ、アミ!頑張れよ!

 智、アミのことよろしくね( ・ω< )⌒☆」


 まさくんの後を追って行った



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



『アミを落とすだと?

 やれるものならやってみろ…(*`ω´)』


 ちょっと苛立った柾國

 後ろから望が声をかけた


「どうしてあんなこと言ったの?

 堂々と、アミはフィアンセだって

 言えばよかったのに…」



「…俺には、自信が無いんです

 アミの婚約者だと胸を張れる自信が…」


 上手くやろうとすればするほど

 たくさん傷つけて

 たくさん泣かせて

 たくさんツラい想いもさせた


 また…大変な想いを

 させるんじゃないかって…



「まだまだ未熟なんです…」


「…そっか

 俺は、気の持ちようだと思うけどなぁ…

 そういう"自信"って

 あとからついてくるもんだと思うぞ?」



「俺、行動を起こす前に

 色々と考えすぎてるのかも

 しれませんね…(´▽`*)アハハ」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 初日の仕事も無事終わり、

 ファミレスで食事を済ませた

 アミを助手席に乗せて家に向かう


「明日 筋肉痛になりそう〜

 自分の部屋を掃除するのと全然違うから

 めっちゃ〜疲れたぁ٩(´O`)۶ ノビィ~」


「覚えることあり過ぎて

 大変だな お互い(´∀`*)あはは…」



「ねぇ、まさくん!

 私たちのことなんだけど

 さとちんには

 言っておいた方が良くない?」



『さと・・・・・・ちん・・・??』



「隠しておいたって、また…っ…」


「…いつの間に、そんな呼び方…(ボソッ)」


「え?…何?聞こえ無かった…」


「・・・・・・っ・・・」


「…まさくん?」



 キキ────ッッ…


 街灯も乏しい

 人気ひとけのないところに

 車が止まった…



「・・・・・・アミ、降りて」



「えっ?…」

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