第28話

 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 柾國まさくにが事務所の女性に誘われた食事に

 アミとさとしも同行…



 その場に居づらかったアミは

 そそくさと1人で帰ろうとしたが

 さとしも一緒に店から出た



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 帰り道…



「…ねぇ、どうして柾國さんは

 アミさんを彼女だって言わないの?

 どうして、隠そうとするの?

 …僕には わからないよ!」


「まさくんにも、

 考えがあるのかも…(;´∀`)ァハ…」


「どんな考え?フィアンセなんでしょ?

 結婚するんでしょ?僕なら…

 アミさんを彼女だって…

 大きな声で自慢するよ…?」


 さとちんはフラフラと私に近づいて

 抱きついてきた



 ギュッ…


「ち、ちょっと!さとちん!…

 大丈夫?今、タクシー呼ぶから…」


「僕にしときなよ…アミさん…」

 


「えっ……」



「僕が毎日、癒してあげる…」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 〜柾國side〜


 店を出て

 先に駅の方に向かうことにした


 その途中でアミと智が話してるのを

 見かけた…


『・・・隙があり過ぎる!』


 智がアミに抱きついた



 イラッとした…



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「おい!」

 

 さとちんの腕が緩んだので

 体を離した



「彼氏の前で他の男とハグとは

 いい度胸だな…」



 ── カチン…



「はぁ?

 彼氏ヅラするところ、間違えてない…?

 私が、どんな思いで

 あの場に居たのか わかる?!

 さとちんは、食事中ずっと

 私を気遣ってくれたの!

 そんな言い方しないでっ!」



「アミさん、帰ろぉ〜(-ω-。)ポヤポヤ」


「うん、行こう…」


 さとちんを支えながら歩き出した



「…アミっ、待って!」


 まさくんが叫んでいる



「さとちん、チョットごめんね…

 一言、カマしてくる…」


「え?…カ、カマす…とは?(; ꒪ㅿ꒪)」



 支えていたさとちんの体を離して

 まさくんを見据えた


「得体の知れないオンナに囲まれた

 まさくんを見る こっちの身にも

 なれよっ!!!!

 私はね!忌まわしい ひよ子の惨事で

 散々な目に遭ってんの!

 どうしてわかんないんだよっ!!!

 この、ポンコツがぁっっ(゚Д゚#)ゴルァ!!!!」



「∑(*ºㅿº* )…えっ!

 今のアミさん?…だよね?」


 半分 夢見心地だった智が

 怒号で目を見開いた


 アミに近づいてきた柾國は


「…あの3人には、

 アミは婚約者だって言ったよ…

 もう誘われないと思うから…

 ごめん…」


 申し訳なさそうに 柾國が謝って

 アミを抱き締めた


「どこにも、行くな…」


「まさくん・・・・・・」


 .°( *´꒳))ω`,,)ギュッ♡



 ・・・・・・・・・


「…ねぇぇ!!!!…ちょっとぉぉ!!!!

 僕は何を見せられてるんですか!!!

 (*」´□`)」ぅおーい!!!!」


「あ…、ごめん さとちん!(*´艸`)」



 智の存在を忘れて

 ふたりの世界に

 入っていた…(*°∀°)・∴ブハッ!



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



「変に隠そうとするから

 こんなことになるんでしょうがっ!!!

 柾國さんは、

 アミさんの気持ちを

 全くわかってないっ!!!!<(`^´)>」


 まさくんが運転する車中では

 酔っ払った さとちんが

 コンコンと説教してくれた


「もっと言ってやってよ、さとちん!」


 助手席で笑いを堪えてた私を横目に

 苦笑いしながら謝る まさくん…

 さらにお腹を抱えて笑った



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 酔っ払いを送り届け

 まさくんの家に着くと


「そういえば…俺、

 出張に同行することになったんだ」


「うん、聞いたよ!すごいね!」


「来週、準備が整い次第出発だって…」


「そっか…頑張ってね!」


「2週間かぁ…」


「……寝る前に電話しようよ、ね!(*´꒳`*)」


「…俺のバズーカ、

 2週間もアミの潤滑油で

 メンテナンス出来ないのは無理だ!

 錆びるぞ(´^`*)」



「…( ºΔº )ば、バズーカ?…何それ…

 あ?…あぁー!

 そういう事ね!

 まさくんの"まちゃくに"!

 ,、'`,、'`,、'`,、'`,、(ノ∀`)'`,、'`,、'`,、'`,、'`」



「ずっと…考えてたんだ……」


 おもむろに口を開いたまさくん



「俺たち ・・・ 一緒に暮らさないか?」


「・・・・・・・・・」


「また、黙るし…(´-ω-)」



「…嬉しさを噛み締めてます(/ω\*)」


「じゃあ、決まりってことでいい?」


「…うん」



 とっても幸せな気分…



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 出張へ行く日が近づいてくる


 "2週間かァ…"


 会うたびに

 そう言って寂しそうにする まさくんが

 とても愛おしかった



 ── 私たちは…もう大丈夫… ──

(何度目だ?)


 バズーカは、出発する前日まで

 実弾ストックは空にして

 潤滑油で念入りにメンテナンス…



「他のオンナでメンテ…とか

 許さないから!!!!

 そんなことしたら、このバズーカ…

 再起不能にしてやるっ!(`∀´)ゞオリャ!!!」


 グヌヌヌヌ…


「ぃッ…やめろっ!いてぇっっ!

 そんなこと、するわけないだろ…

 アミこそ、智さんとイチャつくなよ!」


「さとちん?いやいや、それは無いよ…」


「…アミは隙がありすぎるんだ!」



 ギュッ…



 ムクッ…ムクムクッ……

 グイッ…!!!!



「俺のアミ…っ…」



「・・・ぁぅ…♡」



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 出張へ行く日…

 会社のロビーでお見送り


「アミ!マサとしばらく

 会えなくなるから

 寂しいだろぉぉ( *¯ ꒳¯*)ニヤァ~」


 のんちゃんの冷やかしに


「だ、大丈夫だもん(´^`*)

 それより、のぞむ兄さん、

 約束忘れないでよ!( *¬ω¬)」


「アレだろ?女を近づけるなってやつ!

 任せとけ!ε-(`・ω・´)フンッ」


「(*´・・)シュン。。。アミ…夜、電話するから…」


「まさくん、そんな顔しないで(*´꒳`*)」


「(*°∀°)・∴ブハッ!!w…見てられない…」

 望は吹き出した



「あれ?どこか行かれるんですか?」

 さとしがやって来た


「今日から2週間、出張なんだ!」

 望が笑顔で応対


柾國まさくにさんも?」


「はい、一緒に行きます」


「…そうですか」


 しばらく沈黙の後、智は


「( *¯ ꒳¯*)ニヤッ…」


「あ!なんですか、その顔!

 良からぬこと…

 企んで無いですよね?!<(`^´)>」


 柾國が慌てて言った


「アミさんのことは

 僕に任せて(´・∀・`)ニヤッ

 元気に行ってらっしゃい( ´ ▽ ` )ノ」


「(๑`^´๑)…ふんっ!」




「すまん!待たせたな…」


 父も揃ったところで

 いよいよ出発の時間…



 キョロ(・ω・`三´・ω・)キョロ


 まさくんは周りを気にしながら

 近づいてきた


「ん?」


 チュッ…


「行ってくる…」


 ・・・・・・


「(*/ω\*)やーーー!」


 おでこに軽くキスをして

 お父さんとのんちゃんの後に続いた



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 現地に到着すると 休む間もなく

 社長と望さんとで視察

 取引先と名刺交換…


 仕事の内容は 前職と畑違い

 事務所にいるより

 外へ足を運ぶことが多くて

 息が詰まることは無い


 ホテルに帰ってからの

 アミとの電話を楽しみにしながら

 仕事に精を出した



 取引先の会議室を借りて

 社長と望さんとで

 打ち合わせをしていると

 ふと、出発時に見たさとしの顔を思い出す



『そういえば、

 俺が出張に行くと聞いて

 智さん、ニヤッとしてたな…』



「・・・・・・・・・」



( ゚∀ ゚)ハッ!もしかして……



 今は打ち合わせ中…

 一瞬で余裕がなくなった柾國は

 心ここに在らず…


 別の世界へ入り込んだ…


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