空の方舟

空に浮かぶように存在する七つの巨大な島。環境の変化かあるいは生存競争か、地上から逃げ出した人類は空という領域で生を繋ぐ。
手に入れた一時の安寧。しかし人にとっては長すぎたその年月の反動で、知識と技術、過去の記憶でさえもが失われていった。
人類は次第に気付き始める。仮初の平和に彩られた空の世界が、いずれ滅びてしまうということを。

残された時間は如何ほどか。地上の開拓を始めた人類の前に現れたのは未知の危険生物。
人類と危険生物の攻防が続く中、地上探査機関という組織に所属する技術者のソルは、地上を調査する部隊の一員として地上に降り立った。