醜くも美しい世界

異世界と現代が交差するクロスファンタジー

その少年は魔法の名門リッツオール伯爵家の三男として生を受けた。名をレイル。
レイルはリッツオール家歴代当主の誰よりも魔力を保有しており、将来を約束されたも同然だった。
しかし、何故か生活魔法、初級魔法、それも最弱でしか発動出来なかった。
レイルは次第に、親、兄弟、住民から蔑まれ、虐められるようになっていった。
「なんで？なんで僕を虐めるの？なんでそんな目で見るの？お願いだからもう殴らないで…。」
「もう嫌だっ！こんな世界居たくないっ！誰か、誰か助けてよ！」


そんなレイルが途方に暮れながら森を彷徨っているとある寂れた女神像があり突然輝き出した。
目が覚めるとそこには見た事のない森に居たのだった。