概要
名も無ききみの、三十一の道行き。
『異界』。ここではないいずこか、無数に存在し得るといわれる平行世界。
未知の世界を観測すべく選ばれたのは、刑の執行を待つ死刑囚Xであった。
目に見えない命綱だけを頼りに『異界』に飛び込んでいくXと、彼を観察する「私」の実験と対話の日々、もしくは、三十一の忘れられない道行き。
※綺想編纂館(朧)様( @Fictionarys )の2022年7月の企画『文披31題』の参加作品です。
未知の世界を観測すべく選ばれたのは、刑の執行を待つ死刑囚Xであった。
目に見えない命綱だけを頼りに『異界』に飛び込んでいくXと、彼を観察する「私」の実験と対話の日々、もしくは、三十一の忘れられない道行き。
※綺想編纂館(朧)様( @Fictionarys )の2022年7月の企画『文披31題』の参加作品です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!今日も「私」は死刑囚Xの視界を借りて異世界を観察する
無数に存在しているといわれる「異界」。それを研究するために選ばれたのは、刑の執行を待つ死刑囚X。異界を研究する「私」はXの視界を頼りに異界を探る。
「私」の視点で語られる、Xの視界を借りた異界観察記録です。
一話完結の短いお話なのでどのお話から読んでも楽しめます。
異界は私たちの世界とそう変わらない場所もあればまるで違う場所、同じように見えて一部が異なる場所など様々です。何十もの異界がこの一作に詰まっていますから、印象に残る異界や行ってみたい異界に出会えることでしょう。
様々な異界を渡り歩くという設定もわくわくしますが、私が引かれたのはXというキャラクターです。
死刑囚にして…続きを読む