クセあり神様と俺／わたし!?

　――ある日のこと。

『一《かず》……真《ま》……』

　近くの高校に通う平凡な高校生・天道一真は、謎の声を聞いた。

　誰なのかはわからない。でも、どこかで聞いたことのあるような声を……。

「んっ……。んん？」

　彼が目を開けると、そこはなにもない真っ暗な空間だった。

（どうなってるだ、こりゃあ……）

『一真〜っ！！』

（……？　今、誰かが俺のこと…――）



『やあ』



　姿は見えない。でも、誰かがいる。

「……あんたは、誰なんだ？」



『私は、この世界を作った神であるぞっ！』



「…………あっそ」

『え、えぇ、ちょっと反応薄くない？』

　こんなノリの軽い神様がいるわけないっ！

　と思っていた俺に、神様と名乗る謎の人物は言った。

『これから君は主人公と…続きを読む