概要
タイチはひそかに思いを寄せるクミと一緒にその準備をすることになった。
少しずつクミとの絆を深めていくタイチ、その様子を冷やかしながら見守る親友アツシらと静かな青春を過ごしていく。
しかし、かつてクミの父親が事故死した事件を探る記者、吹田がクミの周りをうろつき出して……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!二周したくなること間違いなしの、読み手をあっと言わせる学園サスペンス
一切のネタバレなしで読んでほしい作品です。
作中では作中作やいくつもの印象的な表現が用いられていたように思います。それらからは物語の核と呼べるもの等を感じさせられました。
そういった技巧が大小様々にこらされていて、各シーンや展開に引き込まれました。
登場人物たちは皆どこか「未熟」な面を持ち、入り組んだ感情を心に押し込めていたように思います。懇願や苦悩、割り切れなさ、言葉にすることが難しいもの。そういった、心の薄暗がりと呼べるような部分にそっと目が向けられ、丁寧に描かれていたように感じました。歪み等よりも、それらからは美しさを感じました。一方で、中学生らしいピュアな描写もとっても青春でした。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!青春のさなか、あの日聞いたサイレンの音が彼らの耳に甦る
間違いなく名作。
中学校を卒業する前の最後の文化祭。タイチはひそかに思いを寄せるクミと一緒にその準備をすることになった。
少しずつクミとの絆を深めていくタイチ、その様子を冷やかしながら見守る親友アツシらと静かな青春を過ごしていく。
しかし、かつてクミの父親が事故死した事件を探る記者、吹田がクミの周りをうろつき出して……。
確かな筆力で青春期の少年少女の情感を描く文章には圧巻です。
登場人物一人一人の人間ドラマが巧みで、その人物がなぜ行動を起こしたか、その行動原理に説得力があります。
読みやすいながらも重厚感のある作品で、面白さは保証します。 - ★★★ Excellent!!!令和の技巧派が、読者の心の中にサイレンを響かせる。
とにかく鮮烈な印象を受ける一話が、この物語の世界にぐいっと引き込んでくれます。引き込んだかと思えば、次からは多くの人にとっての『青春の一ページ』である文化祭の前準備が始まって突き放してきました。
この温度差で「おや? サスペンスだと思っていたけど、実は青春ものか!」と一気にジャンルを変えてきてくれます。いろんな人に読んでいただきたいのでできればネタバレなしでこのレビューを書き切りたいんですけれど、完結まで毎回更新を楽しみに待って、全部読んでしまった今、「実はここはこうで、こうなんですよ!」ってめちゃくちゃ語りたくなってしまう。作者の気持ちがわかっちゃったなぁー!
全52話、トータル10万…続きを読む