概要
月明かりに光る銀のテーブルが当レストランの目印です
「俺、魔王やめる」
先代魔王からその地位を引き継いで三日目。新魔王は配下たちにそう告げた。
かつての人間対魔族という図式が形骸化し、魔界領へ攻め入らんとする人間たちはもはや目的を別にしている。
そんな状況を察した新魔王は、城の中に現れた今代の勇者と交渉し、みずからを死んだことにしてもらうことにした。
こうして晴れて自由の身。新魔王にはやりたいことがあった。
「そうだ、旅に出よう」
この世界を見て回りたい。
そして最近趣味にしている〈料理〉でもって、行く先々の旅人に舌鼓を打たせたい。
「移動式のレストランなんて、洒落てて良くない?」
のちに『旅の途中で出会うと必ず良いことが起こる』と噂される〈旅する銀のレストラン〉の伝説が、ここにはじまった。
※本作品は『小説家になろう』にも投稿しています。
先代魔王からその地位を引き継いで三日目。新魔王は配下たちにそう告げた。
かつての人間対魔族という図式が形骸化し、魔界領へ攻め入らんとする人間たちはもはや目的を別にしている。
そんな状況を察した新魔王は、城の中に現れた今代の勇者と交渉し、みずからを死んだことにしてもらうことにした。
こうして晴れて自由の身。新魔王にはやりたいことがあった。
「そうだ、旅に出よう」
この世界を見て回りたい。
そして最近趣味にしている〈料理〉でもって、行く先々の旅人に舌鼓を打たせたい。
「移動式のレストランなんて、洒落てて良くない?」
のちに『旅の途中で出会うと必ず良いことが起こる』と噂される〈旅する銀のレストラン〉の伝説が、ここにはじまった。
※本作品は『小説家になろう』にも投稿しています。
執筆のモチベーションと子どものお菓子代に充填されます(正直)
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