一つ一つの話が違った怖さを持っていてとても良かったです。
怪奇に満ちた町、怪奇町。町名を聞いただけで、ホラーが好きな人ならゾクゾクするのでは無いだろうか。もちろん『怪奇に満ちた』の謳い文句に違わず、この町では古今を問わず(時には国籍すら超え)様々な出来事が起こっている。そうして、時にはそれらが思わぬ伏線となり、次なる怪奇を刻んでいくのだ。オチが毎回秀逸で、私は思わず「そうきたか!」と膝を叩いて楽しんでいる。連載中のレビューだが、今からこの町がどういった結末を見せるのか、それが楽しみでならない。気になった方は是非とも、黄昏色に包まれたこの町で起こる、奇々怪々な事件を読んでみて欲しい。
どこかにありそうな現実的な街から、ゆっくりと狂気に入り込んでいく描写がおすすめです。
怪奇に満ちた町の物語で、とても丁寧に町の描写がされているので、よりリアルに不気味さを際立たせています。怪奇町に引っ越す不穏な空気から始まり、これから何が起こるのか?ドキドキしながら読み進めました。暗がりで読んでいたら目をみはるシーンもあり、背筋がゾッとしました。怖かった!これからどんな謎が解かれていくのか楽しみです。
不穏な赤い夕日、生臭い風に揺れる木々のざわめきなどなど、一日中逢魔が時な感じの町の様子をイメージしてしまいます。これから怪奇町にどんな人々や怪奇が登場するのだろう。楽しみ!
伊藤潤二を思わせる、前提が狂っているタイプの日常ホラー。淡々と常識から乖離していく描写がたまりません。シリーズ化して欲しい気持ちが半分、短編として成立して欲しい気持ちが半分。ざらっとした文章が不気味さをそそります。
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