タイトルが説明してくれているとおり、主人公の二俣くんは賃料月2000円という超格安な事故物件部屋を借りるかどうか迷っています。できるだけ早く、でも安い部屋を見つけ出して引越ししたい事情があるからです。ですが、不動産屋がつぎつぎと明かすこのアパートの黒歴史の思った以上の強烈さに、さすがにたじろぎ、じりじりとあとずさりし始めますが、そのとき素晴らしいアイデアが!ジロギン節炸裂の語りに、オチも秀逸です。
読んでいる最中に何度も笑わされました。 とにかくやばすぎる事故物件と、それを平気で紹介しちゃう「ぶっとんだ不動産屋さん」の存在が強烈です。 不動産屋さんが紹介してくる「これまで起こったこと」について、主人公がツッコミを入れていく展開はとにかく面白すぎます。 ツッコミで出てくる言語センスも秀逸なので、「よくこんな表現思いついたな~」と感服すると共に、声を上げて笑ってしまう瞬間が何度もありました。 是非一読し、この作品の楽しさを味わってもらいたいです。
この物件たしかに尋常じゃない。死者出すぎでしょ!しかし、主人公がこの物件の利用に迷った理由とは……?納得のオチが痛快です。また、不動産屋と主人公の掛け合いが面白いです。
尋常じゃない事故物件。ハードルを極限まで上げたタイトルに思えますが、それは軽々と超えていきました(笑しかもこういうお話って、主人公の入居する部屋がたまたまヤバいとか、いわくつきの部屋だったりするのがセオリーというもの。しかしその部屋がまだマシな方って……!?タイトルから紹介文、オチに至るまで隙間なくパワーに溢れた作品です♪
よくある事故物件ホラーだと怪談を読むようなつもりで読んだらやられる。気持ちよくやられる。作者の罠にハマる。もう抜けられない。ほら、次の作品に手を伸ばしている。この作者のホラーは、出口がない。あなたはもうここから出られない。
聞いたことのないくらい、とんでもない物件の内見に訪れてしまった大学生が主人公です。説明を聞けば聞くほど、感じられる霊障・因縁と、不穏な先住者たちの結末。叩けば叩いた分だけ、いや、その2倍3倍のマイナス情報が飛び出してくるのです。そんな物件に、大学生は思いもよらない結論を出すのですが――驚愕の結末を、是非見届けてください!