ミドル6-1『第三幕:不協和音(2)』

GM:次のミドルも情報収集シーンだ。登場は任意としておこうか。


稀生:シーンイン。(ダイスころころ)5点上昇、82%!

マリー:シーンイン。(ダイスころころ)3点上昇、83%!


GM:では、次の情報収集項目について公開するね。




▼情報収集『エイルについて(1)』

〈情報:UGN、情報:FH〉 12




稀生:こっちから行こう。『ミーミルの覚書』を『コネ:要人への貸し』として使用。

 (ダイスころころ)達成値17で成功だ。


GM:中々の達成値だ。情報を公開しよう。




▼情報『エイルについて(1)』

 エイルの正体はFHクラン"デュナミス"によって生み出された実験体であり、レネゲイド拡散兵器ニュクスを起動する鍵である。

 彼女が感染しているレネゲイドはFHによって調整された特別なものであり、彼女が奏でる音を介して効果を発揮する。

 ゲームセンターでリズムゲームをプレイした事で、鍵としての力が微弱ながら発動し、周辺のレネゲイド濃度を上昇させたのである。

 情報収集『エイルについて(2)』を公開。




稀生:「――ッ」

 思わず息を呑む。下手に口に出して、誰かに知られるわけにはいかない。

「(エイルが原因……隊長に何て報告すれば。いや、それ以前に――)」

 思考を進め、1つの気がかりに行き着く。

「――エイルは今、どこまで――」

 彼女は、自分の抱える事情をどこまで把握しているのか?




▼情報収集『エイルについて(2)』

〈知識:レネゲイド〉 11




マリー:次はこちらか。コネアイテムもないから、ダイスボーナスのみ足して判定するの。

 (ダイスころころ)出目が……1、2、3……達成値8なの……。


GM:悲しいね……エイルのNPC効果を使用するかい? エイル由来の効果ではあるが、あくまでシステム的な処理だから、使用して事態が悪化するような事にはならないと明言しておくよ。


マリー:じゃあ、お願いしてみるね……エイルと過ごしたゲームセンターでの記憶が、マリーを正解に導いてくれるの。

エイル:《原初の紫:妖精の手》を宣言。判定のダイス目1つを10に変更するよ。

マリー:この効果により、クリティカルが発生。更に判定が続いて(ダイスころころ)達成値15なの。釈然しゃくぜんとしないの……。


GM:まあ、取り敢えず成功はしたから……では情報を公開するよ。




▼情報『エイルについて(2)』

 ニュクスの鍵としてレネゲイドを調整されているエイルには、特別な力が宿る。それは……音で対象を魅了する能力だ。

 キミたちは思い出す。リズムゲームをプレイする彼女に魅了された事。そして、戦艦で助けを求められた時の事を。

 日常的に声を発さない彼女は、自身の声に力が宿る事を理解している。しかし彼女は、肉声で稀生に助けを求めた。

 稀生がエイルと結んだロイスは、彼女の特別な能力によって人為的に発生させられたものだ。




稀生:うぉー、まじか……!

マリー:なるほど、シナリオロイスをこういう風に使ってきたんだね。

GM:うむ。なので、シナリオロイスは『推奨感情』ではなく『指定感情』になっているわけだ。

稀生:はぁー、なるほどな!

GM:ついでに言うと、エイルの肉声は「」ではなくエフェクト表記と同じ《》で囲んでいる。これも力を宿す声という演出の一環だ。

稀生:あぁ、そういうことか……! 良いね、そういうの好きだよ。

マリー:うんうん、面白い試みだと思う。

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