ミドル1-1『第一幕:任務続行』

マリー:アルギウス、強そうなの。

稀生:遠隔操作できる剣が6本か……厄介だな。

マリー:でも隊長も負けずに食らいついていたの。流石なの。

稀生:隊長大好きか! 可愛いな!


GM:さて、ここからはミドルフェイズに入っていくぞ。PC全員に登場をお願いするね。


稀生:シーンイン。(ダイスころころ)7点上昇、50%!

マリー:シーンイン。(ダイスころころ)5点上昇、48%!


GM:幽閉されていたエイルを保護したキミたちは、彼女を守りつつ任務を続行していた。敵兵を排除する後ろを、エイルは不安げな表情で付いてくる。

 そんな中、"拳聖"がリエゾンロードと交戦中との報せを受けたキミたちは、エイルの安全を優先しレインズの潜水艦に向けて撤退を開始した。

 その道中、別区画に展開中の仲間から通信が入る。


レインズ隊員:「こちら突入部隊C班! 敵に囲まれている、加勢を求む!」


GM:現在、C班の担当区画に最も近い位置に展開している部隊はキミたちだ。

 そしてこれはシステムアナウンスだが、仲間の救援に成功すると、後ほど良いことがあるかもしれない。救援に向かう場合はエイルも同行する形になるけれど、彼女の心配は特に必要ない。流れ弾で怪我するとかはないので安心してね。


稀生:なるほど……だったら救援に向かいたい。

「加勢に向かうぞ、"ブラッディメアリー"。俺たちが一番近い」

マリー:「了解」

 短く同意し、C班に連絡を入れる。

「"ブラッディメアリー"よりコール、C班へ。私たちが加勢に行くの。それまで持ちこたえて」

レインズ隊員:「C班、了解! 感謝する!」


GM:激しさを増す戦闘音を背景に、C班との通信が終了する。

 キミたちが仲間の救援に向かう旨を伝えると、エイルは頷き、紙にペンを走らせる。


エイル:『私も手伝う。役に立ちたい』

稀生:「エイル……気持ちはありがたいが、無理はしないようにな。絶対に俺たちより前に出ちゃ駄目だ」

マリー:「防御は"ブロークンコンパス"に任せたの。可能なら、私だけで終わらせる」


GM:ではここで、エイルのNPC効果を公開するね。




◆NPC効果:エイル

・《原初の紫:妖精の手》Lv3

 具体的な効果はエフェクトアーカイブ参照。




GM:これはエイル由来の効果だけど、彼女が一緒にいない時とかにも宣言出来るから、役立ててほしい。

マリー:これは心強いの。

稀生:だな。それじゃあ、行きますか!


GM:エイルと共に別働隊の救援に向かったキミたちは、数人の仲間が多数の敵に囲まれている現場に到着する。仲間を救うには、敵陣を切り崩す必要があるだろう。

 判定が発生する。こちらに挑戦して貰うよ。




▼判定『敵陣の突破』

〈攻撃技能〉 10、20、30

※全員挑戦。

※各人に[クリア出来なかった段階の数]D点のダメージ(装甲値ガード値有効)を適用。




マリー:なるほどね。取り敢えず、GMにいくつか確認を。

 〈射撃〉判定の場合、武器の作成は必要かどうか。

 それと《ワンショットツーキル》のように複数体攻撃が可能なエフェクトを使用した場合、何かボーナスなどは発生するかな。

GM:ふむふむ。今回は達成値が必要なだけなので、武器の作成は必要ないとする。

 複数体攻撃については、達成値に+10のボーナスを進呈しようか。

 では他に質問もなさそうなので、マリーから判定をお願いできるかな?


マリー:《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》《赫き弾》《ワンショットツーキル》を宣言して判定するの。

 (ダイスころころ)達成値30! マリー1人で充分なの(どやぁ……)


GM:おお、ジャスト成功だね。無駄な力を使わない、実に素晴らしい。次は稀生の番だ。


稀生:《コンセントレイト:ノイマン》《コンバットシステム:白兵》を組み合わせて判定するぞ。

 (ダイスころころ)達成値30だ。


GM:凄いな、2人揃ってジャスト成功とは……これがUGN最強部隊の精鋭か。


マリー:「……背後がガラ空きなの」

 眼前の獲物に夢中になっているFH構成員に音もなく接敵し、血を纏わせた指を弾丸のように相手の身体に突き刺す。血液の逆流によって敵が絶命するより早く、マリーは次の敵、そのまた次の敵を仕留めていく。

 "シュエット"――無音の暗殺者であるフクロウの如き奇襲により敵の数は大きく減らされ、周囲には鈍い鉄の臭いが充満し始めた。


GM:奇襲をまぬがれた敵が、キミたちに気付いて攻撃の動作に入る。しかし――。


稀生:「エイル、ちょっとごめんよ」

 右手をかざし、エイルの服に磁力因子を埋め込む。

「じっとしてれば、弾は当たらない。待っててくれ、すぐに――終わらせる!」

 靴に電気を通して磁力を発生させる。それは床面の鋼材と反発し、予備動作のない急加速を生む。敵からすれば、稀生が振り向いた瞬間に肉薄してくるわけだ。

 その勢いに怯んだ敵を斬り捨て、倒した敵に磁力因子を埋め込む事で更なる反発を生んで加速。斬撃、反発、加速を繰り返し、敵陣を駆け抜け切り崩していく。


GM:敵陣を突破したキミたちは、救援要請を出した仲間を助け、撤退を開始する。


レインズ隊員:「すまない、助かった! この借りは必ず返すからな!」

稀生:「無事で良かった。保護した女の子が一緒なんだ、護衛に協力してくれると助かる」

レインズ隊員:「ああ、任された!」


GM:ではキミたちは、退路を確保し、潜水艦への後退に成功した。

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