ミドル2-1『第二幕:新たな指令』
GM:次のミドルだ。全員、登場をお願いするよ。
稀生:シーンイン。(ダイスころころ)2点上昇、58%!
マリー:シーンイン。(ダイスころころ)7点上昇、61%!
GM:デュナミス保有の戦艦を沈めたレインズは、最寄りの拠点へと帰還した。
潜水艦を降りるキミたちに付き従い、エイルもまた、恐る恐るといった様子で拠点内へと歩を進めていく。彼女はキミたちの肩をチョンチョンと叩くと、ペンを走らせる。
エイル:『今更だけど、キミたちは何者なの?』
稀生:「俺たちはUGNだ。レインズって部隊に所属してる」
精鋭部隊という情報は、彼女には関係ないと判断して伏せておく。
マリー:「そんなところなの。隊長は穏健派……つまり穏便な方。拷問とかはしないから、安心してほしいの」
稀生:……まず、UGNとFHの違いを知ってるかどうかよな。
マリー:どうだろうねぇ。
エイル:『UGN……私を閉じ込めた人たちとは、別なのかな。よくわからないけど、悪い人じゃないみたいで安心した』
稀生:「(何も知らされてない、か)」
マリー:「(情勢を知らない……よほど厳重に育てられたか、何も知らないところを誘拐されたのかも)」
稀生:「思い出すのは嫌かもしれないけど……何で幽閉されていたんだ?」
稀生の問いかけに、困ったような表情で口をつぐみ、弱々しく首を横に振るエイル。レネゲイド関連の情勢に詳しくない点からも、詳細な事情を知らない可能性が高いと察せられた。
稀生:「……そっか。ごめんよ、軽々しく訊くべきじゃなかった」
エイル:再び首を横に振り、稀生の手を握る。気にしないで、と言っているのかもしれない。
稀生:「ありがとう。優しいな、エイルは」
マリー:「…………」
そんな2人の様子を、ただ黙って見つめていよう。
曖昧な表情で笑い返すエイルとの意思疎通が一段落したタイミングで、作戦のデブリーフィングが開始される。
リエゾンロードを仕留め損ねた壮一の謝罪から始まった状況確認も
壮一:「それでは、お嬢さん。色々と尋ねたい事があります。差し当たって、落ち着けるよう個室を用意させました。案内しましょう」
エイル:事情聴取への協力を求める壮一に、申し訳なさそうな表情でペンを動かす。
『私、2人と一緒がいいです。独りは、怖くて』
稀生の服の裾を摘み、目で訴える。
壮一:「……なるほど。私の配慮が足りませんでしたな。急ぎ、共用スペース付きの3人部屋を用意させましょう。
しばしの共同生活になるだろうが……2人とも、構わないか?」
マリー:「こちらは構わないの。むしろ、稀生がセクハラしないか不安なの」
稀生:「問題ありません。元より護衛の任を申し出るつもりでした……って、今までセクハラした事なかった……よな?」
壮一:「……稀生。妙な真似はしないと、誓えるな?」
壮一の視線と闘気が、稀生を射抜いて圧をかける。隊長である"拳聖"によって鉄の風紀が敷かれるレインズにおいて、この場の返事は「はい」以外に許されないだろう。
マリー:「稀生は欲求が増してくる年齢のはず。万が一の事故だって考えられなくもないのー」
わざとらしい棒読みでオヨヨヨ、と自身の肩を抱く。
壮一:「稀生」
稀生:「ち、誓います! この胸に!」
胸元に添えた手の下には、硬いアクセサリーがあった。
壮一:「よろしい。ではそのように。居住区画に部屋を用意させる。食堂で準備を待ち、エイルさんを案内しておくように」
マリー:「了解したの」
真面目な表情で敬礼。先程の態度はどこへやらだ。
稀生:「了解しました……」
マリーに向けていた物言いたげな表情を改め、こちらも敬礼で応じる。
エイル:『ありがとうございます。お世話になります』
こちらはペコリと一礼しておこう。
そんなキミたちを見て満足そうに頷くと、壮一は執務室の方向へと去っていった。
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