ミドル4-2『第二幕:異変』

▼行動値

21:マリー

6:稀生

6:ジャーム(2)




GM:それでは第2ラウンド。セットアッププロセスは例によって飛ばそう。

 続いてイニシアチブプロセス。行動値21でマリーの手番だね。


マリー:マイナーアクションは宣言なし。

 メジャーアクション、コンボ【エンジェル・キッス】を宣言するの。

 攻撃対象は残るジャーム(2)。命中判定は(ダイスころころ)達成値28なの。

ジャーム(2):《イベイジョン》突破、命中だ。

マリー:(ダイスころころ)45点ダメージなの。

ジャーム(2):流石に無理よ……戦闘不能だ。


マリー:「流石に二度も食らえば!」

 装填を終え、今度はフルバーストで弾丸をジャームに叩き込む。


 数瞬の沈黙。果たして、ジャームは全身から血を噴き出して絶命した。マリーの能力が、相手の生命力を上回ったのだ。


マリー:「……戦闘行動、終了なの」

 銃口を上げて一息吐く。バシャリという水音と共に、構えられた銃は血液へと戻り、マリーの半身を赤黒く濡らした。


GM:全てのエネミーの戦闘不能を達成。これでミドル戦闘は終了だね。




 ジャームの排除に成功した稀生たちの元へ、顔面蒼白といった様子のエイルが駆け寄って来る。


エイル:『2人とも、大丈夫!?』

 その身を案じるように、ペタペタ触って怪我の有無を確認してくる。

マリー:「ちょっとだけ強かったけど、この程度なら問題ないの。これは自分で出した血だから」

 己の半身を見下ろしつつ、無事を知らせる。

稀生:「俺も大丈夫だ。特に怪我もしてないよ」

エイル:キミたちの返答に、心からホッとしたように胸を撫で下ろす。

『良かった。ねぇ、あの化け物は何だったの?』

マリー:「……詳細不明。これから解剖するなり、情報を整理するなりして、出処を探る事になると思うの」

 そこで再び、血塗れになった自身を顧みる。

「どの道、このまま街中で遊び続けるのは難しい。拠点に帰投して、隊長への報告と物資の補給を行なうの。

 "ブロークンコンパス"、それで問題ない?」

稀生:「ああ、それが良いだろうな。取り敢えずは……」


 稀生は羽織っていたパーカーを脱ぐと、マリーに被せる。


稀生:「血痕は目立つからな。処理班と迎えを待つ間、それ羽織っといてくれ」

マリー:「……了解なの。それじゃあ、隊に報告を入れておくの」

 受け取ったパーカーを素直に羽織り、通信端末を取り出す。

稀生:「頼んだ。それじゃエイル、敵もいなくなったし、今は大人しく迎えを待とう」

エイル:『うん、わかった』

 それっきり、深刻な表情で黙り込む。その華奢な身体は、小さく震えていた。


GM:キミたちはレインズに連絡を取り、事後処理班の到着を待って拠点へと帰還するのだった。

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