夜に沈む感情の断片を、言葉の余白でそっと描いた静かな詩集🌌🖋️『夜にたゆたう。』は、香竹薬孝先生が10代〜20代初頭に書き溜めた詩の中から、“夜”を主題にしたものを選び、掌編として再構成した詩的作品群です📖✨詩という形式にこだわらず、言葉の余白や行間に感情を滲ませるスタイルは、読む人の心情や記憶と自然に重なり、“自分の夜”を思い出させてくれるような読後感を残します📜🌒あなたの“夜”にも、きっと響く一節があります🕯️💭
恥ずかしながら詩は金子みすゞ氏の詩集くらいしか読んだことがなく、短い作品の中の行間に込められた思いを汲み取るのは未熟な自分にはまだまだだと思いましたが、それでもひとつひとつ読ませていただきました。暗く感傷的で虚無を漂わせる言葉で統一された世界観が素晴らしかったです。ここから物語が作れそうなほどでした。特にセンチメンタルになった真夜中に読むと心にキて、だから逆にすっと軽くなるような、言葉にするのが難しい感覚をおぼえました。ひたすら暗いので好みは分かれましょうが、自分は好きです。また繰り返し読みたいです。
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