まぼろしのにんぎょう

果ての夢寝見に逃げ場は無いと

奥底を弄る乾いたわらいに

閉鎖された公園でいつまでも一人

まわり続ける残酷な遊び

強いられて飲み込んだ砂利の重みが

愛らしい声音を救いを奪う

夕刻の迎えは

遠いさざめきのなか家路の灯火

を持ち去って消えた


いたいけな掌に毟られた羽

無邪気な口で捥がれた脚

白日に暴きばらばらに捨てるより

月下に蕾のなかを味わいたい

山茶花の赤

椿の偽言

何より人の心の内が恐ろしい


名前も知らない子供達の

かごめかごめの輪のなかで

いつまでも終わらぬ遊びに

怯え泣く

私の可愛い生き人形

私の可愛い生き人形

私の、

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