まぼろしのにんぎょう
果ての夢寝見に逃げ場は無いと
奥底を弄る乾いたわらいに
閉鎖された公園でいつまでも一人
まわり続ける残酷な遊び
強いられて飲み込んだ砂利の重みが
愛らしい声音を救いを奪う
夕刻の迎えは
遠いさざめきのなか家路の灯火
を持ち去って消えた
いたいけな掌に毟られた羽
無邪気な口で捥がれた脚
白日に暴きばらばらに捨てるより
月下に蕾のなかを味わいたい
山茶花の赤
椿の偽言
何より人の心の内が恐ろしい
名前も知らない子供達の
かごめかごめの輪のなかで
いつまでも終わらぬ遊びに
怯え泣く
私の可愛い生き人形
私の可愛い生き人形
私の、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます