Innocent Dark

仕向けられた嘲笑のピエロ達を前に

絶たれたまま 閉ざされたキー・ノート

どこまでも貪欲な奴ら 何百万年のその先でさえ

つき続けた嘘が真実のままでまかり通ると思い上がる

足音さえも逃げ切れぬ夜のスタートライン

欠けては満ちを繰り返し

ヤガテ クスンデシマッタ夜空

見上げる者は気配を失い

カラカラに乾いた夜景に沈む


無味無彩色の虚穴を埋めるために

決して癒えず 浄化も適わぬ傷を負い

損なわれた身体は俺を締め出し

耳を傾ける者もなしに ひとり

日々を語り続ける

皆 同じような連中ばかり

追い詰められた者のみが知る

研ぎ澄まされた刃の鋭さ


満たされた光の中を 眠りにあてれば

いつかは夜の尻尾に辿り着けると

夢の縛りから解かれた亡霊たちに

上辺だけ取り繕う

もうきっと 笑顔の悪意だけでは

奴らを欺けない



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る