骨遊び

薄闇に窓から侵食される病

鼻を突く幻影 同じワライ

狂えるものだけが絶えず笑みを浮かべ

盲達のプリズンへ収監される

名を刻まれた蝋燭群の幕火の海で

この身体熔けて潰えるまで

死に鎌の刃は只一人にだけ

振り下ろされ


壊れたまま放置された銀翼の残骸は

放課後の鐘と共に唸るガス室の中へ

消え

ぬらついた無数の腕の中で

慄きに身を強張らせる

己さえも縊り殺したい衝動に

震える

ひとのかたちをした悪夢


彼らだけに恵を施す掠奪の昇華熱は

瞼の中に閉じ篭って尚

紅い世界へ追い堕としていく

涎に塗れた猥らな脈動を

凍てつかしめるほど

犠牲者の眼差しは冷たい

罪は罪のままセカイへ

罰は私だけに許された果実

しゃぶり尽くされた白骨は

手の中でこんなにも温い

知らず彼らが今宵紅い花を胸に飾れば

次は私が奪う番

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