どんな私でも貴方となら:7
生で見るハルちゃんは写真で見るよりも圧倒的に可愛いです。美少女です!天使です!!
丁寧に編み込まれた髪、つぶらな瞳、ぷっくりとした唇、小さな耳、真っ白な首筋、細い鎖骨、幅の狭い肩、制服を押し上げる大きくて形の良い胸、細い腰を強調する柔らかそうな丸いお尻、スカートの下からすらっと伸びる艶かしい太腿、愛らしく凹む
上から下まで何もかもが私の色情を煽ります。
そんなハルちゃんと再開し、言葉を交わし、気持ちを伝えました。結果としては今の所残念なものになってしまいましたが、可能性は大いに残っていますし、勝機も見えています。
そして…いつか結ばれ初夜を迎えたならば、ハルちゃんには色んな可愛かったりちょっとえっちな衣装だったりを着てもらって私から情熱的に襲おうと密かに決意していたのですが、その前夜祭と言うか、ハルちゃんがコスプレをしたらどうなるのか確認するチャンスが巡ってきました。
そう、今現在私達が見学している演劇部の部活動体験です。
先輩に衣装を着るのを手伝ってもらっていたハルちゃんが暫くして帰ってきました。彼女の身を包んでいるのはフレンチメイド服。
大きく開いた胸元がえっちです。
太腿の覗くミニスカがえっちです。
真っ白な素肌に映える黒のガーターベルトがえっちです。
何よりも、恥ずかしそうに頬を赤らめるハルちゃんの表情が非常にえっちです。もう今すぐに襲って着衣で情事に移りたいくらい。
「よく似合っていますよ、ハルちゃん。とっても可愛らしいです。…組み伏せたいです」
ぽろっと漏れた私の本音にハルちゃんが呆れた様に溜息をつきました。
でも、それでいいんです。
何にもない私にハルちゃんが輝きをくれて。
こんなに卑しい私を嫌悪することなく傍に置いてくれる。
周りの目を気にして着ることが出来なかったフリフリの可愛い洋服も、貴方の前でなら安心して着ることが出来る。
……きっと貴方はどんな人でも空より広く、海より深い優しさで包み込んでしまうのでしょう。出来るなら、その優しさが向けられるただ唯一の存在に私はなりたい。
こんななんの取り柄もないお嬢様キャラの皮を被っただけの蛇の様な変態でも、きっとハルちゃんなら愛してくれると信じて───
どんな私でも貴方となら。
パシャリ。
記念に先輩に撮ってもらった皆さんの映るコスプレ写真を、胸ポケットにそっとしまって私は次の見学先へ歩く。
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