どんな事でも貴方となら:1


「ということで、今日は学園内の散策を兼ねてデートをしたいと思います!」


「賛成だわ!」


「うーん…私も参加していいものなの?」


「詩音、お願いだから参加して…私を1人にしないで…」


今日は日曜日。学校も休みで宿題も無く1日が暇な時間となっている。そんな日に何をしようかと悩んでいるとチャイムの音が鳴り、

出迎えてみれば奏と祈織、詩音が廊下に立っていた。外に立たせたままというのも気が引けて部屋に上げると奏が急にそんなことを言い出す。


つまりは昨日の話し合いから私との関係性を進めるためにお出かけをしようというお誘いだった。


その提案に瞳をキラキラと輝かせて同意する祈織と、半ば強引に連れてこられたであろう詩音が酷く対照的である。友達として一緒に学園を見て回りたい気持ちがもちろん大前提だが、私の心の平穏、オアシス的な存在として切に参加を願う。


「まずは、部活動の見学なんてどうでしょう?上級生達の活動を見学することに問題は無いでしょうし、今の内から気になる部活を探しておきたいところです。皆さんは何か決めた部活があったりしますか?」


「私は運動がそこまで得意じゃないから文化系で考えてるかな」


「今まで陸上競技をやっていたからそのままやってもいいのだけれど、新しく何かを始めてみたい気もするわね。それこそ文化系は未開拓だからどんな活動をしているのか見学してみたいわ」


「そうだなぁ~、やっぱりこの学園に通うなら芸能系の部活は正直気になるよねぇ。ほら、私って可愛いし?」


「事実あなたは可愛いけれどよく自分で言えるわね…」


そうして、私達の休日の予定はまず上級生達の部活動見学となった。


◇◆◇


「君達、新入生だよね!ぜひサッカー部を見学してマネージャーに!」


「いやいや、バスケ部に!」


「はぁぁ!?全員美少女なのよ?普通はうちのアイドル部に決まってるでしょ!」


「皆さん演劇部に興味はありませんか?最終的には俳優業を目標としているんですの」


「「「「えっと…」」」」


休日と言えど多くの部活動で賑わう学園内。うれしい悲鳴というかなんというか、私達4人は少し歩いて見学をしただけで上級生の人垣に囲まれ次々に勧誘をされてしまった。


このままだと、デートどころじゃないかも...むぅ。




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学園散策というていでデート開始です( ˆᴗˆ )

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