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[まぁいいわ。トオルちゃんが認めたんだし、面倒みてあげる。その代わり当然、私のココ面倒みてくれるわよねぇ]
キャサは股関を両手で包んで、豪快に笑った。
トオル…否定できずに苦笑い。
私は聞いた
[私…何やるんですか?]
キャサは中指を立てて言った。
[女王様よ]
それからまた豪快に笑った。
キャサの後ろに5、6人が立って各々喋っていた…男女…オカマもいる。
その人にキャサは声をかけた。
[さぁ!ぶっ倒れるまで飲むわよ!]
皆、響声を上げてBOX席に着いた。
私はまたお店を手伝った。
[女王様ってSMの?]
私はカウンターでグラスを洗いながらユダに聞いた。
ユダはうなづいた。
[なんで私が女王様なの?]
私の問いにユダは、手を休めて言った。
[自分の才能を見つけるのは至難の業…才能を見いだせないまま終わる人生ほどつまらない人生はない。恵美ちゃんはどんな生き方をしたい?]
ユダは私の返事を聞かずに、また仕事をし始めた。
私の才能は女王様…。
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