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朝方目覚めたら、隣にミスズはいなかった。
お手洗い?…だが歩ける体力はないはず。
バスルームにシャワーの流れる音…戸を開ける。
淡いブルーのパジャマを着たまま彼女は浴槽に浸かっていた。
左手首から大量の赤い血…顔は真っ白だった。
一瞬パニック…泣きそうになる感情と、崩れそうになる足をこらえ、彼女をゆする。
声をかける…彼女の顔は無反応。
肩を揺する…彼女の体は無反応。
私は崩れそうになる…我慢する。
涙を止めるのは無理だった。
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